4人でじゃんけんをする問題と、赤玉5個、白玉4個、黒玉3個が入った袋から玉を取り出す問題です。じゃんけんに関する問題は3問((6)Aだけが勝つ確率, (7)2人が勝ち2人が負ける確率, (8)あいこになる確率)で、玉を取り出す問題は2問((9)少なくとも1個が赤玉である確率, (10)2個が同じ色で残りの1個が違う色である確率)です。

確率論・統計学確率場合の数じゃんけん組み合わせ余事象玉の取り出し
2025/7/4

1. 問題の内容

4人でじゃんけんをする問題と、赤玉5個、白玉4個、黒玉3個が入った袋から玉を取り出す問題です。じゃんけんに関する問題は3問((6)Aだけが勝つ確率, (7)2人が勝ち2人が負ける確率, (8)あいこになる確率)で、玉を取り出す問題は2問((9)少なくとも1個が赤玉である確率, (10)2個が同じ色で残りの1個が違う色である確率)です。

2. 解き方の手順

(6) Aだけが勝つ確率
4人の中からAがどの手を出すか(グー、チョキ、パー)の3通りがあります。Aが勝つためには、残りの3人はAと違う手を出す必要があり、かつ3人全員が同じ手を出す必要があります。つまり、Aがグーなら、3人全員がチョキ、Aがチョキなら、3人全員がパー、Aがパーなら、3人全員がグーとなります。したがって、場合の数は3通りです。
4人の手の出し方は全部で 34=813^4 = 81 通りなので、確率は 3/81=1/273/81 = 1/27 です。
(7) 2人が勝ち、2人が負ける確率
まず、4人の中から勝つ2人を選ぶ組み合わせは 4C2=6_4C_2 = 6 通りです。
次に、勝つ2人が出す手を決めます。3種類の手から1つ選ぶので3通りあります。
負ける2人は、勝つ2人が出した手に対して負ける手を出す必要があります。負ける手の出し方は1通りです。
したがって、場合の数は 6×3=186 \times 3 = 18 通りです。
4人の手の出し方は全部で 34=813^4 = 81 通りなので、確率は 18/81=2/918/81 = 2/9 です。
(8) あいこになる確率
あいこになるのは、全員が同じ手を出すか、全員が異なる手を出すか、または2種類の手が出ている場合です。
全員が同じ手を出す確率は 3/81=1/273/81 = 1/27 です。
全員が異なる手を出す場合はありえません。
2種類の手が出る場合は、343^4 から全員が同じ手を出す場合を引いたものから3人が同じ手を出す場合を除いたものになります。
2種類の手が出るとき、手の組み合わせは3通り(例えばグーとチョキ、グーとパー、チョキとパー)あります。
それぞれの組み合わせにおいて、どの人がどの手を出すかを考える必要があります。
あいこになるのは、グー、チョキ、パー全ての手が出る場合と、2種類の手が同じ数だけ出る場合です。
全てのあいこになる確率を求めるのは複雑なので、余事象を考えます。つまり、あいこにならない確率(誰か一人が勝つ場合、または2人が勝つ場合)を求めて、1から引きます。
誰か一人が勝つ確率は(6)で求めたように、1/271/27。一人が勝つのは4人の中から誰か1人なので、4/274/27
2人が勝つ確率は(7)で求めたように、2/9=6/272/9 = 6/27
したがって、あいこにならない確率は、4/27+6/27=10/274/27 + 6/27 = 10/27
あいこになる確率は、110/27=17/271 - 10/27 = 17/27 です。
(9) 少なくとも1個は赤玉である確率
余事象を考えます。つまり、3個とも赤玉でない確率を求め、1から引きます。
3個とも赤玉でない確率は、白玉4個と黒玉3個、合計7個から3個を取り出す確率です。
12個から3個を取り出す組み合わせは 12C3=12×11×103×2×1=220{}_{12}C_3 = \frac{12 \times 11 \times 10}{3 \times 2 \times 1} = 220 通りです。
7個から3個を取り出す組み合わせは 7C3=7×6×53×2×1=35{}_7C_3 = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35 通りです。
3個とも赤玉でない確率は 35/220=7/4435/220 = 7/44 です。
したがって、少なくとも1個は赤玉である確率は 17/44=37/441 - 7/44 = 37/44 です。
(10) 2個は同じ色、残りの1個は違う色である確率
2個が同じ色で残りの1個が違う色である場合を考えます。
(i) 2個が赤玉の場合:
赤玉2個を取り出す組み合わせは 5C2=10{}_5C_2 = 10 通り。残りの1個は白玉または黒玉なので、4+3=7通り。この場合の数は 10×7=7010 \times 7 = 70 通りです。
(ii) 2個が白玉の場合:
白玉2個を取り出す組み合わせは 4C2=6{}_4C_2 = 6 通り。残りの1個は赤玉または黒玉なので、5+3=8通り。この場合の数は 6×8=486 \times 8 = 48 通りです。
(iii) 2個が黒玉の場合:
黒玉2個を取り出す組み合わせは 3C2=3{}_3C_2 = 3 通り。残りの1個は赤玉または白玉なので、5+4=9通り。この場合の数は 3×9=273 \times 9 = 27 通りです。
したがって、場合の数の合計は 70+48+27=14570+48+27 = 145 通りです。
確率は 145/220=29/44145/220 = 29/44 です。

3. 最終的な答え

(6) 1/271/27
(7) 2/92/9
(8) 17/2717/27
(9) 37/4437/44
(10) 29/4429/44

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