P地点から出発して規則に従って進むとき、A地点に到達する確率、B地点に到達する確率を求める。また、A, B, Cのいずれかに到達した場合に得られる点数に応じて、このゲームで得られる点の期待値を求める。その後、二次関数 $y=a(x-b)(x-c)$ のグラフGに関する問題に答える。

確率論・統計学確率期待値二次関数グラフ面積
2025/7/4

1. 問題の内容

P地点から出発して規則に従って進むとき、A地点に到達する確率、B地点に到達する確率を求める。また、A, B, Cのいずれかに到達した場合に得られる点数に応じて、このゲームで得られる点の期待値を求める。その後、二次関数 y=a(xb)(xc)y=a(x-b)(x-c) のグラフGに関する問題に答える。

2. 解き方の手順

(1) A地点に到達する確率
PからAへ行くには、最初にサイコロを振って5以上の目が出れば直進し、次にサイコロを振って4以下の目が出れば東へ進む。
最初のサイコロで5以上の目が出る確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}
次のサイコロで4以下の目が出る確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}
よって、A地点に到達する確率は 13×23=29\frac{1}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{2}{9}
(2) B地点に到達する確率
PからBへ行くには、最初にサイコロを振って5以上の目が出れば直進し、次にサイコロを振って4以下の目が出れば西へ進む。
最初のサイコロで5以上の目が出る確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}
次のサイコロで4以下の目が出る確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}
よって、B地点に到達する確率は 13×23=29\frac{1}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{2}{9}
次に期待値を求める。Aに到達する確率は 29\frac{2}{9} で1点、Bに到達する確率は 29\frac{2}{9} で2点、Cに到達する確率は 12929=591 - \frac{2}{9} - \frac{2}{9} = \frac{5}{9} で3点。
よって、期待値は 29×1+29×2+59×3=2+4+159=219=73\frac{2}{9} \times 1 + \frac{2}{9} \times 2 + \frac{5}{9} \times 3 = \frac{2 + 4 + 15}{9} = \frac{21}{9} = \frac{7}{3}
(1)(i) y=a(xb)(xc)y=a(x-b)(x-c) がx軸と接するための必要十分条件は、b=cb=c である。
(ii) y=a(xb)(xc)y=a(x-b)(x-c) がx軸と異なる2点で交わるための必要十分条件は、bcb \neq c である。
よって、(ウ)は2(=)、(エ)は3(>)である。
(iii) Gがy軸の正の部分と交わるための必要十分条件は、abc>0abc > 0 である。 よって、(オ)は7である。
(2) a=2,bc=1,0<b<1a=2, bc=1, 0<b<1 のとき、Gとy軸の交点をA、Gとx軸の交点をB, Cとする。ABC\triangle ABCの面積をbbを用いて表す。
y=2(xb)(xc)=2(xb)(x1b)=2(x2(b+1b)x+1)y=2(x-b)(x-c) = 2(x-b)(x-\frac{1}{b}) = 2(x^2 - (b+\frac{1}{b})x + 1)
y軸との交点Aは (0,2)(0, 2)
x軸との交点B, Cは (b,0),(1b,0)(b, 0), (\frac{1}{b}, 0)
BC=1bb=1bbBC = |\frac{1}{b} - b| = \frac{1}{b} - b
ABC=12×BC×高さ=12×(1bb)×2=1bb=1b2b\triangle ABC = \frac{1}{2} \times BC \times 高さ = \frac{1}{2} \times (\frac{1}{b} - b) \times 2 = \frac{1}{b} - b = \frac{1-b^2}{b}

3. 最終的な答え

(1) A地点に到達する確率: 29\frac{2}{9}
(2) B地点に到達する確率: 29\frac{2}{9}
期待値: 73\frac{7}{3}
(1)(i)(ウ): 2, (エ): 3
(ii)(オ): 7
(2) ABC\triangle ABCの面積: 1b2b\frac{1-b^2}{b}

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