第3行に沿った余因子展開を用いて行列式を計算します。
行列式をdet(A)とすると、
det(A)=∑j=14a3jC3j ここで、a3jは第3行のj列目の要素、C3jは(3,j)余因子です。 det(A)=a31C31+a32C32+a33C33+a34C34 与えられた行列では、a31=5,a32=0,a33=0,a34=2なので、 det(A)=5C31+0C32+0C33+2C34=5C31+2C34 余因子C31とC34を計算します。 C31=(−1)3+1M31=M31 M31は(3,1)小行列式で、これは元の行列から第3行と第1列を取り除いた3x3行列の行列式です。 $M_{31} = \begin{vmatrix}
3 & -4 & -5 \\
-2 & 1 & 0 \\
3 & -2 & 1
\end{vmatrix}$
サラスの公式を用いて計算します。
M31=(3)(1)(1)+(−4)(0)(3)+(−5)(−2)(−2)−(3)(1)(−5)−(−2)(0)(3)−(1)(−2)(−4) M31=3+0−20+15−0−8=−10 よって、C31=−10 C34=(−1)3+4M34=−M34 M34は(3,4)小行列式で、これは元の行列から第3行と第4列を取り除いた3x3行列の行列式です。 $M_{34} = \begin{vmatrix}
2 & 3 & -4 \\
3 & -2 & 1 \\
0 & 3 & -2
\end{vmatrix}$
サラスの公式を用いて計算します。
M34=(2)(−2)(−2)+(3)(1)(0)+(−4)(3)(3)−(0)(−2)(−4)−(3)(1)(2)−(−2)(3)(3) M34=8+0−36−0−6+18=−16 よって、C34=−(−16)=16 したがって、det(A)=5C31+2C34=5(−10)+2(16)=−50+32=−18