まず、確率変数 X の取りうる値を考える。3個の玉を取り出すとき、赤玉の個数は0個、1個、2個、3個のいずれかである。しかし、袋の中に白玉が2個しかないため、赤玉を3個取り出すことは可能である。白玉を3個取り出すことは不可能である。したがって、X の取りうる値は1, 2, 3である。問題文にはX=2とX=3の場合が書かれている。X=1の場合を考える。 次に、それぞれの確率を計算する。全部で5個の玉から3個を取り出す組み合わせの総数は、
5C3=3!2!5!=25×4=10 通り。 * X=1 のとき (赤玉1個、白玉2個):赤玉の選び方は 3C1=3 通り、白玉の選び方は 2C2=1 通り。したがって、確率は P(X=1)=5C33C1×2C2=103×1=103。 * X=2 のとき (赤玉2個、白玉1個):赤玉の選び方は 3C2=3 通り、白玉の選び方は 2C1=2 通り。したがって、確率は P(X=2)=5C33C2×2C1=103×2=106=53。 * X=3 のとき (赤玉3個、白玉0個):赤玉の選び方は 3C3=1 通り、白玉の選び方は 2C0=1 通り。したがって、確率は P(X=3)=5C33C3×2C0=101×1=101。 最後に、期待値を計算する。
E(X)=1×P(X=1)+2×P(X=2)+3×P(X=3) E(X)=1×103+2×106+3×101=103+1012+103=1018=59=1.8