$r$ の関数 $\frac{r^2 + r + 1}{1 + r^2} = k$ を満たす $r$ の範囲が $-1 < r < 1$ となるときの $k$ の値を求める問題です。

代数学二次方程式関数の範囲不等式解の存在範囲
2025/7/7

1. 問題の内容

rr の関数 r2+r+11+r2=k\frac{r^2 + r + 1}{1 + r^2} = k を満たす rr の範囲が 1<r<1-1 < r < 1 となるときの kk の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、rr について解くことを考えます。与えられた方程式を変形します。
r2+r+1=k(1+r2)r^2 + r + 1 = k(1 + r^2)
r2+r+1=k+kr2r^2 + r + 1 = k + kr^2
(1k)r2+r+(1k)=0(1-k)r^2 + r + (1-k) = 0
rr の2次方程式が得られました。この方程式が 1<r<1-1 < r < 1 の範囲に少なくとも1つの解を持つための kk の条件を求めます。
まず、k=1k=1 の場合を考えます。方程式は r=0r = 0 となり、1<r<1-1 < r < 1 を満たすので、k=1k=1 は解の一つです。
次に、k1k \neq 1 の場合を考えます。2次方程式の解の公式を用いると、
r=1±14(1k)22(1k)r = \frac{-1 \pm \sqrt{1 - 4(1-k)^2}}{2(1-k)}
となります。この解が 1<r<1-1 < r < 1 の範囲にある条件を考えます。
まず、実数解を持つ必要があるので、判別式は非負である必要があります。
14(1k)201 - 4(1-k)^2 \geq 0
4(1k)214(1-k)^2 \leq 1
(1k)214(1-k)^2 \leq \frac{1}{4}
121k12-\frac{1}{2} \leq 1-k \leq \frac{1}{2}
121k121-\frac{1}{2} - 1 \leq -k \leq \frac{1}{2} - 1
32k12-\frac{3}{2} \leq -k \leq -\frac{1}{2}
12k32\frac{1}{2} \leq k \leq \frac{3}{2}
r=1±14(1k)22(1k)r = \frac{-1 \pm \sqrt{1 - 4(1-k)^2}}{2(1-k)}1<r<1-1 < r < 1 を満たす条件を検討します。
k=12k = \frac{1}{2} の時、 r=1±112(1/2)=1r = \frac{-1 \pm \sqrt{1-1}}{2(1/2)} = -1 より不適
k=32k = \frac{3}{2} の時、 r=1±112(1/2)=1r = \frac{-1 \pm \sqrt{1-1}}{2(-1/2)} = 1 より不適
f(r)=(1k)r2+r+(1k)f(r) = (1-k)r^2 + r + (1-k) とおきます。1<r<1-1 < r < 1f(r)=0f(r) = 0 となる条件は、
f(1)>0f(-1) > 0 かつ f(1)>0f(1) > 0 を満たすか、または 1<r<1-1 < r < 1 に頂点を持つことです。
f(1)=(1k)1+(1k)=22k>0f(-1) = (1-k) - 1 + (1-k) = 2 - 2k > 0 より k<1k < 1
f(1)=(1k)+1+(1k)=22k>0f(1) = (1-k) + 1 + (1-k) = 2 - 2k > 0 より k<1k < 1
軸は r=12(1k)=12(k1)r = \frac{-1}{2(1-k)} = \frac{1}{2(k-1)} となります。
1<12(k1)<1-1 < \frac{1}{2(k-1)} < 1 を満たす kk を探します。
場合分けをします。

1. $k-1 > 0$ (すなわち $k > 1$) のとき、$2(k-1) > 1$ より $2k - 2 > 1$ すなわち $k > 3/2$.

一方、2(k1)<12(k-1) < -1 より 2k2<12k - 2 < -1 すなわち k<1/2k < 1/2. これを満たす kk は存在しない。

2. $k-1 < 0$ (すなわち $k < 1$) のとき、$2(k-1) > 1$ は $k > 3/2$ となり、$k < 1$ と矛盾。

一方、2(k1)<12(k-1) < -1 より 2k2<12k - 2 < -1 すなわち k<1/2k < 1/2.
したがって、k<1/2k < 1/2 を得ます。
以上の検討から、 k=1k=1 または 1/2k3/21/2 \le k \le 3/2, k<1/2k < 1/2 が必要となるが、解の存在条件や 1<r<1-1<r<1 の範囲を満たすかなどの吟味が必要。
k=1k=1 の場合、r2+r+1=1+r2r^2+r+1 = 1+r^2 より r=0r=0 であり、1<r<1-1 < r < 1 を満たすため、k=1k=1 は条件を満たします。

3. 最終的な答え

k=1k=1

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