底面の半径が2cm、高さが10cmの円錐形の容器に水が入っている。頂点Aから水が流れ出ており、Aから水面までの高さが$h$ cmのとき、水の流出速度は関数で表される。Aから水面までの高さが$a$ cmになった瞬間、Aから毎秒$l$ cm³の水が流出している。この瞬間に水面の高さが毎秒何cmの速度で変化しているかを求める。

解析学微分体積円錐微分方程式相似
2025/7/8

1. 問題の内容

底面の半径が2cm、高さが10cmの円錐形の容器に水が入っている。頂点Aから水が流れ出ており、Aから水面までの高さがhh cmのとき、水の流出速度は関数で表される。Aから水面までの高さがaa cmになった瞬間、Aから毎秒ll cm³の水が流出している。この瞬間に水面の高さが毎秒何cmの速度で変化しているかを求める。

2. 解き方の手順

まず、円錐の体積を求めます。
円錐の体積VVは、底面の半径をrr、高さをHHとすると、V=13πr2HV = \frac{1}{3}\pi r^2 Hで与えられます。
この問題では、容器の形状は常に相似な円錐形をなしているので、水面から頂点Aまでの高さをhhとすると、水面の半径rr'は相似比を用いて求めることができます。
容器全体の半径は2cm、高さは10cmなので、r/h=2/10r'/h = 2/10。したがって、r=h/5r' = h/5となります。
水が入っている部分の体積VV'は、V=13π(h/5)2h=π75h3V' = \frac{1}{3}\pi (h/5)^2 h = \frac{\pi}{75}h^3です。
この体積VV'の時間変化率は、流出速度llを用いてdVdt=l\frac{dV'}{dt} = -lと表されます。
体積VV'を時間ttで微分すると、
dVdt=dVdhdhdt=π25h2dhdt\frac{dV'}{dt} = \frac{dV'}{dh} \cdot \frac{dh}{dt} = \frac{\pi}{25}h^2 \frac{dh}{dt}
したがって、
π25h2dhdt=l\frac{\pi}{25}h^2 \frac{dh}{dt} = -l
dhdt=25lπh2\frac{dh}{dt} = -\frac{25l}{\pi h^2}
Aから水面までの高さがaa cmのとき、dhdt=25lπa2\frac{dh}{dt} = -\frac{25l}{\pi a^2}

3. 最終的な答え

25lπa2-\frac{25l}{\pi a^2} cm/秒

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