行列 $A = \begin{pmatrix} 2 & -1 \\ 3 & -2 \end{pmatrix}$ の固有値と固有ベクトルを求める問題です。固有方程式をきちんと書き、固有ベクトルの定数 $k$ について「$k$ はゼロ以外の任意の実数」と記載する必要があります。
2025/7/9
1. 問題の内容
行列 の固有値と固有ベクトルを求める問題です。固有方程式をきちんと書き、固有ベクトルの定数 について「 はゼロ以外の任意の実数」と記載する必要があります。
2. 解き方の手順
(1) 固有方程式を立てる:
行列 の固有値を とすると、固有方程式は以下のように表されます。
ここで、 は単位行列です。 具体的には、
(2) 固有方程式を解く:
上の行列式を展開すると、
よって、固有値は と です。
(3) 各固有値に対する固有ベクトルを求める:
- のとき:
この連立方程式は と を意味し、どちらも を意味します。
したがって、固有ベクトルは となります。
をゼロ以外の任意の実数とすると、固有ベクトルは と表せます。
- のとき:
この連立方程式は を意味します。
したがって、 となり、固有ベクトルは となります。
をゼロ以外の任意の実数とすると、固有ベクトルは と表せます。
3. 最終的な答え
固有値: ,
固有ベクトル:
- に対する固有ベクトル: ( はゼロ以外の任意の実数)
- に対する固有ベクトル: ( はゼロ以外の任意の実数)