与えられた二次関数 $f(x) = ax^2 + bx + c$ について、いくつかの条件の下で二次方程式 $f(x) = 0$ の実数解の個数を求める問題です。特に、判別式、係数の符号、および $f(1)$ と $f(2)$ の符号に基づいて解の個数を決定する必要があります。

代数学二次関数二次方程式判別式実数解グラフ中間値の定理
2025/7/9

1. 問題の内容

与えられた二次関数 f(x)=ax2+bx+cf(x) = ax^2 + bx + c について、いくつかの条件の下で二次方程式 f(x)=0f(x) = 0 の実数解の個数を求める問題です。特に、判別式、係数の符号、および f(1)f(1)f(2)f(2) の符号に基づいて解の個数を決定する必要があります。

2. 解き方の手順

(1) 判別式 b24ac0b^2 - 4ac \ge 0 のとき、実数解の個数は2個または1個(重解の場合)なので、解答群から選ぶと「2個」または「1個」なので、④「1個または2個」が適しています。
(2) a>0a > 0 かつ c<0c < 0 のとき、グラフは下に凸で、y切片は負です。したがって、x軸との交点は必ず2つ存在するので、実数解の個数は2個です。また、f(0)=c<0f(0)=c<0 であり、xx \to \inftyf(x)f(x) \to \infty となるので、正の実数解は必ず1つ存在します。
したがって、イは「2個」、ウは「1個」です。
(3) f(1)f(2)<0f(1)f(2) < 0 のとき、f(1)f(1)f(2)f(2) の符号が異なるため、f(1)<0f(1) < 0 かつ f(2)>0f(2) > 0 または f(1)>0f(1) > 0 かつ f(2)<0f(2) < 0 となります。これは、x=1x=1x=2x=2 の間で符号が変わることを意味し、中間値の定理より、必ず 1<x<21 < x < 2 の範囲に実数解が1つ存在します。したがって、エは0、オは「1個」です。
x>2x>2 の実数解の個数は、下に凸の場合も上に凸の場合も、0個または1個です。
したがって、カは「0個または1個」。
(4) f(1)f(2)=0f(1)f(2) = 0 のとき、f(1)=0f(1) = 0 または f(2)=0f(2) = 0 (または両方)です。
- f(1)=0f(1)=0 かつ f(2)0f(2) \neq 0 の場合、x=1x=1は解ですがx=2x=2は解ではありません。このとき、1<x<21<x<2に解が存在するかは場合によります。グラフの形状によります。
- f(1)0f(1) \neq 0 かつ f(2)=0f(2)=0 の場合、x=2x=2は解ですがx=1x=1は解ではありません。このとき、1<x<21<x<2に解が存在するかは場合によります。
- f(1)=0f(1)=0 かつ f(2)=0f(2)=0 の場合、x=1x=1x=2x=2は解です。このとき、1<x<21<x<2に解は存在しません。
したがって、1<x<21 < x < 2 を満たす実数解の個数は、0個または1個です。キは「0個または1個」。
1x21 \le x \le 2 を満たす実数解の個数は、x=1x=1またはx=2x=2が解なので、1個または2個です。 クは「1個または2個」。
(5) f(1)f(2)>0f(1)f(2) > 0 のとき、f(1)f(1)f(2)f(2) の符号が同じです。
グラフがx軸と交わるかどうかによって、1<x<21 < x < 2 に実数解が存在するかどうかが決まります。解が存在しない場合もあれば、2つ存在する場合もあります。したがって、ケは「0個または2個」。

3. 最終的な答え

ア:④
イ:②
ウ:①
エ:0
オ:①
カ:③
キ:③
ク:④
ケ:⑤

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