まず、各2次方程式が実数解を持つ条件を判別式を用いて求めます。
方程式① x2−2ax+4=0 の判別式を D1 とすると、 D1=(−2a)2−4(1)(4)=4a2−16 方程式② x2−2ax+2a+3=0 の判別式を D2 とすると、 D2=(−2a)2−4(1)(2a+3)=4a2−8a−12 (1) ①, ②ともに実数解をもつ条件
D1≥0 かつ D2≥0 である必要があります。 D1≥0⇒4a2−16≥0⇒a2≥4⇒a≤−2 または a≥2 D2≥0⇒4a2−8a−12≥0⇒a2−2a−3≥0⇒(a−3)(a+1)≥0⇒a≤−1 または a≥3 したがって、a≤−2 または a≥2 かつ a≤−1 または a≥3 を満たす a の範囲は、a≤−2 または a≥3 です。 (2) ①, ②のうち一方だけが実数解をもつ条件
(i) ①が実数解を持ち、②が実数解を持たない場合:D1≥0 かつ D2<0 (ii) ①が実数解を持たず、②が実数解を持つ場合:D1<0 かつ D2≥0 (i) D1≥0 かつ D2<0 の場合 a≤−2 または a≥2 かつ −1<a<3 よって、−1<a≤−2 は存在せず、2≤a<3 となります。 (ii) D1<0 かつ D2≥0 の場合 −2<a<2 かつ a≤−1 または a≥3 よって、−2<a≤−1 となります。3≤a<2は存在しません。 したがって、−2<a≤−1 または 2≤a<3 です。 (3) ①, ②のうち少なくとも一方が実数解をもつ条件
D1≥0 または D2≥0 である必要があります。 つまり、a≤−2 または a≥2 または a≤−1 または a≥3 です。 したがって、a≤−1 または a≥2 となります。