問題3: 数列 $3, 6, 11, 18, 27, \dots$ について、(1) 第6項と第7項を求め、(2) 一般項を求めよ。 問題4: 初項から第 $n$ 項までの和 $S_n$ が $S_n = n^2 + 4n$ で表される数列 $\{a_n\}$ の一般項を求めよ。

代数学数列一般項階差数列等差数列和の公式
2025/7/10

1. 問題の内容

問題3: 数列 3,6,11,18,27,3, 6, 11, 18, 27, \dots について、(1) 第6項と第7項を求め、(2) 一般項を求めよ。
問題4: 初項から第 nn 項までの和 SnS_nSn=n2+4nS_n = n^2 + 4n で表される数列 {an}\{a_n\} の一般項を求めよ。

2. 解き方の手順

問題3:
(1) 階差数列を考える。与えられた数列を {an}\{a_n\} とすると、a1=3,a2=6,a3=11,a4=18,a5=27,a_1 = 3, a_2 = 6, a_3 = 11, a_4 = 18, a_5 = 27, \dots である。階差数列 {bn}\{b_n\}bn=an+1anb_n = a_{n+1} - a_n で与えられる。したがって、b1=63=3,b2=116=5,b3=1811=7,b4=2718=9,b_1 = 6-3 = 3, b_2 = 11-6 = 5, b_3 = 18-11 = 7, b_4 = 27-18 = 9, \dots となる。階差数列 {bn}\{b_n\} は初項が3、公差が2の等差数列であると推測される。すると、bn=3+(n1)2=2n+1b_n = 3 + (n-1)2 = 2n+1 となる。したがって、第6項は a6=a5+b5=27+(25+1)=27+11=38a_6 = a_5 + b_5 = 27 + (2\cdot5+1) = 27 + 11 = 38 であり、第7項は a7=a6+b6=38+(26+1)=38+13=51a_7 = a_6 + b_6 = 38 + (2\cdot6+1) = 38 + 13 = 51 である。
(2) 一般項 ana_n を求める。n2n \ge 2 のとき、
an=a1+k=1n1bk=3+k=1n1(2k+1)=3+2k=1n1k+k=1n11a_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} b_k = 3 + \sum_{k=1}^{n-1} (2k+1) = 3 + 2\sum_{k=1}^{n-1} k + \sum_{k=1}^{n-1} 1
=3+2(n1)n2+(n1)=3+n2n+n1=n2+2= 3 + 2\frac{(n-1)n}{2} + (n-1) = 3 + n^2 - n + n - 1 = n^2 + 2
n=1n=1 のとき a1=12+2=3a_1 = 1^2 + 2 = 3 なので、n=1n=1 のときも成り立つ。したがって、一般項は an=n2+2a_n = n^2 + 2 である。
問題4:
Sn=n2+4nS_n = n^2 + 4n である。n2n \ge 2 のとき、
an=SnSn1=(n2+4n)((n1)2+4(n1))=(n2+4n)(n22n+1+4n4)=n2+4nn2+2n14n+4=2n+3a_n = S_n - S_{n-1} = (n^2 + 4n) - ((n-1)^2 + 4(n-1)) = (n^2 + 4n) - (n^2 - 2n + 1 + 4n - 4) = n^2 + 4n - n^2 + 2n - 1 - 4n + 4 = 2n + 3
n=1n=1 のとき、a1=S1=12+4(1)=5a_1 = S_1 = 1^2 + 4(1) = 5 であり、2(1)+3=52(1) + 3 = 5 なので、n=1n=1 のときも成り立つ。したがって、一般項は an=2n+3a_n = 2n + 3 である。

3. 最終的な答え

問題3:
(1) 第6項: 38, 第7項: 51
(2) 一般項: an=n2+2a_n = n^2 + 2
問題4:
一般項: an=2n+3a_n = 2n + 3

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