関数 $y = -|x-2| + 3$ について、以下の問いに答えます。 (1) この関数のグラフを描きます。 (2) $-1 \le x \le 3$ における値域を求めます。 (3) $a < 2 < b$ を満たす定数 $a, b$ について、$a \le x \le b$ における値域が $2-a \le y \le b$ となるような $a, b$ の値を求めます。

代数学絶対値関数グラフ値域最大値最小値
2025/7/12
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

関数 y=x2+3y = -|x-2| + 3 について、以下の問いに答えます。
(1) この関数のグラフを描きます。
(2) 1x3-1 \le x \le 3 における値域を求めます。
(3) a<2<ba < 2 < b を満たす定数 a,ba, b について、axba \le x \le b における値域が 2ayb2-a \le y \le b となるような a,ba, b の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) グラフの作成
絶対値記号を外すために、xx の範囲を x<2x < 2x2x \ge 2 に分けて考えます。
- x<2x < 2 のとき、x2=(x2)|x-2| = -(x-2) なので、y=((x2))+3=x2+3=x+1y = -(-(x-2)) + 3 = x - 2 + 3 = x + 1
- x2x \ge 2 のとき、x2=x2|x-2| = x-2 なので、y=(x2)+3=x+2+3=x+5y = -(x-2) + 3 = -x + 2 + 3 = -x + 5
よって、
y={x+1(x<2)x+5(x2)y = \begin{cases} x+1 & (x < 2) \\ -x+5 & (x \ge 2) \end{cases}
このグラフは、x=2x=2 を境に傾きが変化する折れ線グラフです。
x=2x=2 のとき、y=2+5=3y = -2 + 5 = 3 となり、頂点は (2,3)(2, 3) です。
(2) 値域の計算 (1x3)(-1 \le x \le 3)
xx の範囲が 1x3-1 \le x \le 3 のときの yy の範囲を求めます。
- x=1x = -1 のとき、y=1+1=0y = -1 + 1 = 0
- x=2x = 2 のとき、y=2+5=3y = -2 + 5 = 3 (頂点)
- x=3x = 3 のとき、y=3+5=2y = -3 + 5 = 2
x=1x = -1y=0y=0, x=2x=2y=3y=3, x=3x=3y=2y=2 となるので、1x3-1 \le x \le 3 における yy の最大値は 3 (x=2x=2 のとき)、最小値は 0 (x=1x=-1 のとき) となります。
したがって、値域は 0y30 \le y \le 3 です。
(3) a,ba, b の計算
a<2<ba < 2 < b を満たす a,ba, b について、axba \le x \le b における値域が 2ayb2-a \le y \le b となる条件を求めます。
グラフの頂点は (2,3)(2, 3) であることを利用します。
a<2<ba < 2 < b なので、x=2x = 2axba \le x \le b に含まれ、このとき y=3y = 3 となり、これが最大値となります。したがって、b=3b = 3 です。
次に、axba \le x \le b における最小値が 2a2-a となる必要があります。
x<2x < 2 のとき y=x+1y = x+1 で、x2x \ge 2 のとき y=x+5y = -x+5 であり、xx22 から離れるほど yy は小さくなります。
したがって、x=ax=a のとき、y=a+1y = a+1 が最小値 2a2-a となるはずです。
a+1=2aa+1 = 2-a より、2a=12a = 1, a=12a = \frac{1}{2}
a=12<2<b=3a = \frac{1}{2} < 2 < b = 3 は条件を満たします。
このとき、x=12x = \frac{1}{2} のとき y=12+1=32y = \frac{1}{2} + 1 = \frac{3}{2} となり、
2a=212=322 - a = 2 - \frac{1}{2} = \frac{3}{2} です。

3. 最終的な答え

(1) グラフは上記参照
(2) 値域: 0y30 \le y \le 3
(3) a=12,b=3a = \frac{1}{2}, b = 3

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