画像に示された2つの行列式の計算例について説明します。最初の例では、$2 \times 2$ 行列の行列式を計算する際、行基本変形を利用して計算を簡単にする方法を示しています。具体的には、第2行に第1行の3倍を加える操作を行っています。次の例も同様に、行基本変形を用いて行列式を計算しています。
2025/7/12
1. 問題の内容
画像に示された2つの行列式の計算例について説明します。最初の例では、 行列の行列式を計算する際、行基本変形を利用して計算を簡単にする方法を示しています。具体的には、第2行に第1行の3倍を加える操作を行っています。次の例も同様に、行基本変形を用いて行列式を計算しています。
2. 解き方の手順
* **例2:**
元の行列は
$
\begin{vmatrix}
2 & -3 \\
-6 & 7
\end{vmatrix}
$
第2行に第1行の3倍を加えるという操作を行います。つまり、
です。
$
\begin{aligned}
-6 + (2 \times 3) &= -6 + 6 = 0 \\
7 + (-3 \times 3) &= 7 - 9 = -2
\end{aligned}
$
したがって、新しい行列は
$
\begin{vmatrix}
2 & -3 \\
0 & -2
\end{vmatrix}
$
行列式は
* **例3:**
元の行列は
$
\begin{vmatrix}
97 & 98 \\
98 & 99
\end{vmatrix}
$
第2行に第1行の-1倍を加えるという操作を行います。つまり、
です。
$
\begin{aligned}
98 + (97 \times -1) &= 98 - 97 = 1 \\
99 + (98 \times -1) &= 99 - 98 = 1
\end{aligned}
$
したがって、新しい行列は
$
\begin{vmatrix}
97 & 98 \\
1 & 1
\end{vmatrix}
$
行列式は
3. 最終的な答え
例2の行列式は-4です。例3の行列式は-1です。