複素数 $z$ が与えられた方程式を満たすとき、点 $z$ 全体の集合がどのような図形になるかを答える問題です。具体的には以下の4つの問題があります。 (1) $z + \bar{z} = 2$ (2) $z - \bar{z} = 2i$ (3) $|z - i| = |iz - 1|$ (4) $2z\bar{z} + z + \bar{z} + i(z - \bar{z}) = 1$

代数学複素数複素平面図形
2025/7/13

1. 問題の内容

複素数 zz が与えられた方程式を満たすとき、点 zz 全体の集合がどのような図形になるかを答える問題です。具体的には以下の4つの問題があります。
(1) z+zˉ=2z + \bar{z} = 2
(2) zzˉ=2iz - \bar{z} = 2i
(3) zi=iz1|z - i| = |iz - 1|
(4) 2zzˉ+z+zˉ+i(zzˉ)=12z\bar{z} + z + \bar{z} + i(z - \bar{z}) = 1

2. 解き方の手順

複素数 zzz=x+yiz = x + yi (x,yx, y は実数) とおき、共役複素数を zˉ=xyi\bar{z} = x - yi と表します。各式に代入し、xxyy の関係式を求め、それが表す図形を判定します。
(1) z+zˉ=2z + \bar{z} = 2
x+yi+xyi=2x + yi + x - yi = 2
2x=22x = 2
x=1x = 1
これは、x=1x = 1 を満たす直線を表します。
(2) zzˉ=2iz - \bar{z} = 2i
x+yi(xyi)=2ix + yi - (x - yi) = 2i
2yi=2i2yi = 2i
2y=22y = 2
y=1y = 1
これは、y=1y = 1 を満たす直線を表します。
(3) zi=iz1|z - i| = |iz - 1|
x+yii=i(x+yi)1|x + yi - i| = |i(x + yi) - 1|
x+(y1)i=ixy1|x + (y - 1)i| = |ix - y - 1|
x+(y1)i=(y+1)+xi|x + (y - 1)i| = |-(y + 1) + xi|
x2+(y1)2=(y+1)2+x2\sqrt{x^2 + (y - 1)^2} = \sqrt{(y + 1)^2 + x^2}
両辺を2乗して、
x2+(y1)2=x2+(y+1)2x^2 + (y - 1)^2 = x^2 + (y + 1)^2
(y1)2=(y+1)2(y - 1)^2 = (y + 1)^2
y22y+1=y2+2y+1y^2 - 2y + 1 = y^2 + 2y + 1
2y=2y-2y = 2y
4y=04y = 0
y=0y = 0
これは、y=0y = 0 を満たす直線(つまり、xx軸)を表します。
(4) 2zzˉ+z+zˉ+i(zzˉ)=12z\bar{z} + z + \bar{z} + i(z - \bar{z}) = 1
2(x+yi)(xyi)+x+yi+xyi+i(x+yi(xyi))=12(x + yi)(x - yi) + x + yi + x - yi + i(x + yi - (x - yi)) = 1
2(x2+y2)+2x+i(2yi)=12(x^2 + y^2) + 2x + i(2yi) = 1
2x2+2y2+2x2y=12x^2 + 2y^2 + 2x - 2y = 1
2x2+2x+2y22y=12x^2 + 2x + 2y^2 - 2y = 1
2(x2+x)+2(y2y)=12(x^2 + x) + 2(y^2 - y) = 1
2(x2+x+14)+2(y2y+14)=1+12+122(x^2 + x + \frac{1}{4}) + 2(y^2 - y + \frac{1}{4}) = 1 + \frac{1}{2} + \frac{1}{2}
2(x+12)2+2(y12)2=22(x + \frac{1}{2})^2 + 2(y - \frac{1}{2})^2 = 2
(x+12)2+(y12)2=1(x + \frac{1}{2})^2 + (y - \frac{1}{2})^2 = 1
これは、中心が (12,12)(-\frac{1}{2}, \frac{1}{2}) で半径が 11 の円を表します。

3. 最終的な答え

(1) 直線 x=1x = 1
(2) 直線 y=1y = 1
(3) 直線 y=0y = 0 (実軸)
(4) 中心 (12,12)(-\frac{1}{2}, \frac{1}{2}), 半径 11 の円

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