複素数平面上に異なる3点O(0), A($\alpha$), B($\beta$)がある。$\alpha^2 - 2\alpha\beta + 2\beta^2 = 0$ が成り立つとき、三角形OABはどのような三角形か。

代数学複素数複素数平面幾何学三角比
2025/7/13

1. 問題の内容

複素数平面上に異なる3点O(0), A(α\alpha), B(β\beta)がある。α22αβ+2β2=0\alpha^2 - 2\alpha\beta + 2\beta^2 = 0 が成り立つとき、三角形OABはどのような三角形か。

2. 解き方の手順

まず、与えられた式をα\alphaについて解きます。
α22αβ+2β2=0\alpha^2 - 2\alpha\beta + 2\beta^2 = 0
解の公式より、
α=2β±(2β)24(2β2)2=2β±4β28β22=2β±4β22=2β±2iβ2=β±iβ\alpha = \frac{2\beta \pm \sqrt{(2\beta)^2 - 4(2\beta^2)}}{2} = \frac{2\beta \pm \sqrt{4\beta^2 - 8\beta^2}}{2} = \frac{2\beta \pm \sqrt{-4\beta^2}}{2} = \frac{2\beta \pm 2i\beta}{2} = \beta \pm i\beta
したがって、
α=(1+i)β\alpha = (1+i)\beta または α=(1i)β\alpha = (1-i)\beta
α=(1+i)β\alpha = (1+i)\beta の場合を考えます。
αβ=1+i\frac{\alpha}{\beta} = 1+i
αβ=1+i=12+12=2\left| \frac{\alpha}{\beta} \right| = |1+i| = \sqrt{1^2+1^2} = \sqrt{2}
arg(αβ)=arg(1+i)=π4\arg\left(\frac{\alpha}{\beta}\right) = \arg(1+i) = \frac{\pi}{4}
OAOB=2\frac{OA}{OB} = \sqrt{2}
BOA=π4\angle BOA = \frac{\pi}{4}
同様に、α=(1i)β\alpha = (1-i)\beta の場合を考えます。
αβ=1i\frac{\alpha}{\beta} = 1-i
αβ=1i=12+(1)2=2\left| \frac{\alpha}{\beta} \right| = |1-i| = \sqrt{1^2+(-1)^2} = \sqrt{2}
arg(αβ)=arg(1i)=π4\arg\left(\frac{\alpha}{\beta}\right) = \arg(1-i) = -\frac{\pi}{4}
OAOB=2\frac{OA}{OB} = \sqrt{2}
BOA=π4\angle BOA = -\frac{\pi}{4}
いずれの場合も、OAOB=2\frac{OA}{OB} = \sqrt{2} であり、BOA=±π4\angle BOA = \pm \frac{\pi}{4}です。
したがって、三角形OABは OA=2OBOA = \sqrt{2} OB かつ AOB=45\angle AOB = 45^\circ の直角二等辺三角形です。

3. 最終的な答え

三角形OABは、AOB=45\angle AOB = 45^\circ かつ OA=2OBOA = \sqrt{2} OB の直角二等辺三角形である。

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