微分方程式 $\frac{dA}{dt} = -kA$ を、初期条件 $t=0$ のとき $A=A_0$ のもとで解く問題です。ここで、$A$ は時間 $t$ の関数であり、$k$ と $A_0$ は正の定数です。

解析学微分方程式変数分離積分指数関数
2025/7/14

1. 問題の内容

微分方程式 dAdt=kA\frac{dA}{dt} = -kA を、初期条件 t=0t=0 のとき A=A0A=A_0 のもとで解く問題です。ここで、AA は時間 tt の関数であり、kkA0A_0 は正の定数です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた微分方程式 dAdt=kA\frac{dA}{dt} = -kA を変数分離します。
dAA=kdt\frac{dA}{A} = -k dt
次に、両辺を積分します。
dAA=kdt\int \frac{dA}{A} = \int -k dt
lnA=kt+C\ln|A| = -kt + C
ここで、CC は積分定数です。A0A \geq 0 なので、絶対値を外すことができます。
lnA=kt+C\ln A = -kt + C
両辺を指数関数に適用します。
A=ekt+C=ekteCA = e^{-kt + C} = e^{-kt}e^C
eCe^C もまた定数なので、これを改めて CC' と置きます。
A=CektA = C'e^{-kt}
初期条件 t=0t=0 のとき A=A0A = A_0 を適用して、CC' を求めます。
A0=Cek(0)=Ce0=CA_0 = C'e^{-k(0)} = C'e^0 = C'
したがって、C=A0C' = A_0 です。
よって、AA は次のように表されます。
A=A0ektA = A_0e^{-kt}

3. 最終的な答え

A=A0ektA = A_0e^{-kt}

「解析学」の関連問題

与えられた関数 $y = x^2 e^{-x}$ の導関数を求めます。

微分導関数積の微分指数関数数学的解析
2025/7/14

次の関数 $z$ の偏導関数 $\frac{\partial z}{\partial x}$ と $\frac{\partial z}{\partial y}$ を求めます。 (1) $z = x^3...

偏導関数多変数関数偏微分
2025/7/14

問題3:関数 $y = 10^x$ の微分を求めよ。 問題4:関数 $y = e^{-x+2}$ の微分を求めよ。

微分指数関数対数関数合成関数
2025/7/14

与えられた3つの関数について、原点(0,0)における連続性を調べます。関数はそれぞれ以下のように定義されています。 (1) $ f(x,y) = \begin{cases} \frac{x^2 - y...

多変数関数連続性極限
2025/7/14

与えられた関数の増減、極値、グラフの凹凸、変曲点を調べて、グラフの概形を描く問題です。 (1) $y = \frac{1}{4}x^3 - 3x$ (2) $y = \frac{1}{4}x^4 - ...

関数の増減極値グラフの概形微分
2025/7/14

定積分 $\int_{\beta}^{\alpha} -2(x - \alpha)(x - \beta) \, dx$ を計算します。

定積分積分計算
2025/7/14

定積分 $S = \int_{\beta}^{\alpha} (ax - a + 4 - 2x^2) dx$ を計算する問題です。

定積分積分不定積分数式処理
2025/7/14

与えられた6つの関数をそれぞれ微分せよ。 (1) $y = \sqrt[3]{x^2}$ (2) $y = 6x\sqrt[3]{x^2}$ (3) $y = (2x-3)\sqrt{x}$ (4) ...

微分関数導関数累乗根
2025/7/14

関数 $f(x) = x^2 \log x$ の増減、極値、グラフの凹凸、変曲点を調べ、グラフの概形を描く。

関数の増減極値グラフの凹凸変曲点対数関数微分
2025/7/14

与えられた関数を微分する問題です。 (1) $y = \log |3x + 2|$ (2) $y = \log |\sin x|$ (3) $y = \log_5 |2x - 1|$ (4) $y =...

微分対数関数合成関数チェインルール絶対値
2025/7/14