各関数について、以下の手順で最大値と最小値を求めます。
(1) 導関数を求め、それが0になる点を求める(極値の候補)。
(2) 区間の端点と極値の候補における関数の値を計算する。
(3) 計算した値の中で最も大きいものが最大値、最も小さいものが最小値となる。
(a) y=x3−3x2+2, 区間 I=[−2,4] まず、導関数を求めます。
y′=3x2−6x=3x(x−2) y′=0 となるのは x=0,2 です。 次に、区間の端点と極値の候補における関数の値を計算します。
y(−2)=(−2)3−3(−2)2+2=−8−12+2=−18 y(0)=03−3(0)2+2=2 y(2)=23−3(2)2+2=8−12+2=−2 y(4)=43−3(4)2+2=64−48+2=18 したがって、最大値は18 (x=4のとき), 最小値は-18 (x=−2のとき)です。 (b) y=x2e−2x, 区間 I=[−1,2] まず、導関数を求めます。
y′=2xe−2x+x2(−2)e−2x=2xe−2x−2x2e−2x=2xe−2x(1−x) y′=0 となるのは x=0,1 です。 次に、区間の端点と極値の候補における関数の値を計算します。
y(−1)=(−1)2e−2(−1)=e2≈7.389 y(0)=02e−2(0)=0 y(1)=12e−2(1)=e−2≈0.135 y(2)=22e−2(2)=4e−4≈0.073 したがって、最大値はe2 (x=−1のとき), 最小値は0 (x=0のとき)です。 (c) y=x+sinx, 区間 I=[0,2π] まず、導関数を求めます。
y′=1+cosx y′=0 となるのは cosx=−1 のときなので、x=π です。 次に、区間の端点と極値の候補における関数の値を計算します。
y(0)=0+sin0=0 y(π)=π+sinπ=π+0=π≈3.14 y(2π)=2π+sin2π=2π+0=2π≈6.28 したがって、最大値は2π (x=2πのとき), 最小値は0 (x=0のとき)です。