(1) 連続する2つの自然数のうち、小さい方を $n$ とするとき、2つの数の和が常に奇数になることを示す。 (2) 百の位が $x$ 、十の位が5、一の位が $y$ である3桁の整数を $x, y$ の式で表す。 (3) 十の位の数が一の位の数より大きい2桁の自然数を $A$ とする。$A$ の十の位と一の位の数を入れ替えてできる自然数を $B$ とする。$A-B$ が、常に9の倍数になることを説明する。 (4) 図において、大きい円は小さい円より半径が1cm大きい。小さい円の半径が $r$ cmのとき、2つの円の周の差を求める。

代数学整数の性質式による表現倍数円周
2025/4/3

1. 問題の内容

(1) 連続する2つの自然数のうち、小さい方を nn とするとき、2つの数の和が常に奇数になることを示す。
(2) 百の位が xx 、十の位が5、一の位が yy である3桁の整数を x,yx, y の式で表す。
(3) 十の位の数が一の位の数より大きい2桁の自然数を AA とする。AA の十の位と一の位の数を入れ替えてできる自然数を BB とする。ABA-B が、常に9の倍数になることを説明する。
(4) 図において、大きい円は小さい円より半径が1cm大きい。小さい円の半径が rr cmのとき、2つの円の周の差を求める。

2. 解き方の手順

(1) 連続する2つの自然数は nnn+1n+1 で表せる。
これらの和は n+(n+1)=2n+1n + (n+1) = 2n+1 となる。
2n2n は偶数であり、偶数に1を足すと奇数になる。したがって、連続する2つの自然数の和は常に奇数になる。
(2) 百の位が xx 、十の位が5、一の位が yy である3桁の整数は、100x+10×5+y=100x+50+y100x + 10 \times 5 + y = 100x + 50 + y で表せる。
(3) 2桁の自然数 AA の十の位を aa 、一の位を bb とすると、A=10a+bA = 10a + b と表せる。ただし、a>ba > b である。
AA の十の位と一の位を入れ替えてできる自然数 BB は、B=10b+aB = 10b + a と表せる。
このとき、AB=(10a+b)(10b+a)=10a+b10ba=9a9b=9(ab)A - B = (10a + b) - (10b + a) = 10a + b - 10b - a = 9a - 9b = 9(a-b) となる。
aabb は整数なので、aba-b も整数である。したがって、ABA-B は9の倍数になる。
(4) 小さい円の半径が rr cmなので、小さい円の周は 2πr2 \pi r cmである。
大きい円の半径は (r+1)(r+1) cmなので、大きい円の周は 2π(r+1)=2πr+2π2 \pi (r+1) = 2 \pi r + 2 \pi cmである。
2つの円の周の差は (2πr+2π)2πr=2π(2 \pi r + 2 \pi) - 2 \pi r = 2 \pi cmである。

3. 最終的な答え

(1) 連続する2つの自然数の和は常に奇数になる。
(2) 100x+50+y100x + 50 + y
(3) AB=9(ab)A-B = 9(a-b) となるので、ABA-B は常に9の倍数になる。
(4) 2π2 \pi cm

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