一辺の長さが $a$ である立方体の各面の中心(対角線の交点)を結んでできる正八面体について、以下のものを求める問題です。 - 正八面体の1辺の長さ - 正八面体の体積 - 辺を共有する2つの面のなす角 $\theta$ に対する $\cos\theta$ の値
2025/7/17
1. 問題の内容
一辺の長さが である立方体の各面の中心(対角線の交点)を結んでできる正八面体について、以下のものを求める問題です。
- 正八面体の1辺の長さ
- 正八面体の体積
- 辺を共有する2つの面のなす角 に対する の値
2. 解き方の手順
(1) 正八面体の1辺の長さを求める。
立方体の各面の中心を結んでできる正八面体の1辺の長さは、立方体の面の対角線の半分となる。
立方体の1辺の長さがなので、立方体の面の対角線の長さは となる。
したがって、正八面体の1辺の長さは である。
(2) 正八面体の体積を求める。
正八面体は、合同な2つの四角錐を底面で貼り合わせた形をしている。
正八面体の頂点は立方体の各面の中心なので、四角錐の高さは である。
四角錐の底面は正方形で、その対角線の長さは正八面体の1辺の長さと同じである。
したがって、底面の1辺の長さは である。
四角錐の底面積は である。
四角錐の体積は である。
正八面体は2つの四角錐を合わせたものなので、体積は である。
(3) を求める。
正八面体の隣り合う面のなす角 を求める。正八面体の中心から各頂点までの距離は等しく、正八面体の各面は正三角形である。
正八面体の1つの頂点から、それに隣接する2つの頂点を選び、これらの頂点を含む平面を考える。この平面と、正八面体の中心を通る平面との交線を考える。この交線と、正八面体の中心から選んだ頂点までの線分のなす角を とする。
正八面体の中心から頂点までの距離をとすると、であり、である。
また、正八面体の辺の長さはである。
正八面体の隣り合う2つの面の法線ベクトルをとすると、である。
正八面体の双対多面体である立方体を考えると、立方体の頂点は正八面体の面の中心に対応する。したがって、正八面体の隣り合う2つの面のなす角は、立方体の隣り合う2つの頂点を結ぶベクトルのなす角によって、となる。
より、である。
3. 最終的な答え
- 正八面体の1辺の長さ:
- 正八面体の体積:
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