袋Aには赤球4個と白球2個、袋Bには赤球3個と白球3個が入っている。それぞれの袋から2個ずつ球を取り出すとき、取り出された4個の球のうち少なくとも1個が赤球である確率を求めよ。

確率論・統計学確率組み合わせ余事象
2025/7/17

1. 問題の内容

袋Aには赤球4個と白球2個、袋Bには赤球3個と白球3個が入っている。それぞれの袋から2個ずつ球を取り出すとき、取り出された4個の球のうち少なくとも1個が赤球である確率を求めよ。

2. 解き方の手順

「少なくとも1個が赤球」である確率を求める問題なので、余事象である「4個全てが白球である」確率を求めて、1から引くことで求めます。
袋Aから2個の球を取り出すとき、取り出し方は全部で 6C2=6×52×1=15{}_6 C_2 = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15 通りあります。そのうち、2個とも白球である取り出し方は 2C2=1{}_2 C_2 = 1 通りです。
よって、袋Aから2個とも白球を取り出す確率は P(A)=115P(A) = \frac{1}{15} です。
袋Bから2個の球を取り出すとき、取り出し方は全部で 6C2=6×52×1=15{}_6 C_2 = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15 通りあります。そのうち、2個とも白球である取り出し方は 3C2=3×22×1=3{}_3 C_2 = \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3 通りです。
よって、袋Bから2個とも白球を取り出す確率は P(B)=315=15P(B) = \frac{3}{15} = \frac{1}{5} です。
4個全てが白球である確率は、袋Aと袋Bからそれぞれ2個とも白球を取り出す確率の積なので、
P(全て白球)=P(A)×P(B)=115×15=175P(\text{全て白球}) = P(A) \times P(B) = \frac{1}{15} \times \frac{1}{5} = \frac{1}{75} です。
したがって、少なくとも1個が赤球である確率は、
1P(全て白球)=1175=75175=74751 - P(\text{全て白球}) = 1 - \frac{1}{75} = \frac{75 - 1}{75} = \frac{74}{75} となります。

3. 最終的な答え

74/75

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