20個の品物の中に3個の不良品が入っている。この中から同時に2個取り出すとき、取り出した2個の中に含まれる不良品の個数の期待値を求めよ。

確率論・統計学期待値組み合わせ確率場合の数
2025/7/17

1. 問題の内容

20個の品物の中に3個の不良品が入っている。この中から同時に2個取り出すとき、取り出した2個の中に含まれる不良品の個数の期待値を求めよ。

2. 解き方の手順

不良品の個数の期待値を求める。取り出した2個の中に含まれる不良品の個数は0個、1個、2個のいずれかである。それぞれの確率を計算し、期待値を計算する。
- 不良品が0個である確率:
20個の品物から2個を取り出す場合の数は 20C2=20×192×1=190_{20}C_2 = \frac{20 \times 19}{2 \times 1} = 190
良品は17個なので、2個とも良品である場合の数は 17C2=17×162×1=136_{17}C_2 = \frac{17 \times 16}{2 \times 1} = 136
したがって、不良品が0個である確率は 136190=6895\frac{136}{190} = \frac{68}{95}
- 不良品が1個である確率:
不良品が1個、良品が1個である場合の数は 3C1×17C1=3×17=51_{3}C_1 \times _{17}C_1 = 3 \times 17 = 51
したがって、不良品が1個である確率は 51190\frac{51}{190}
- 不良品が2個である確率:
不良品が2個である場合の数は 3C2=3×22×1=3_{3}C_2 = \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3
したがって、不良品が2個である確率は 3190\frac{3}{190}
期待値は、各個数にその確率を掛けたものの和で求められる。
E=0×136190+1×51190+2×3190=51190+6190=57190=3×1910×19=310E = 0 \times \frac{136}{190} + 1 \times \frac{51}{190} + 2 \times \frac{3}{190} = \frac{51}{190} + \frac{6}{190} = \frac{57}{190} = \frac{3 \times 19}{10 \times 19} = \frac{3}{10}

3. 最終的な答え

310\frac{3}{10}

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