箱Aには赤玉4個、白玉2個、箱Bには赤玉1個、白玉3個が入っている。 (1) 箱Aから球を1個取り出し、それを箱Bに入れた後、箱Bから球を1個取り出すとき、それが赤玉である確率を求めよ。 (2) 箱Aから球を1個取り出し、それを箱Bに入れた後、箱Bから球を1個取り出し、それを箱Aに入れる。このとき、箱Aの赤玉の個数が最初と変わらない確率を求めよ。

確率論・統計学確率事象条件付き確率期待値
2025/7/17
はい、承知いたしました。問題を解いていきましょう。

1. 問題の内容

箱Aには赤玉4個、白玉2個、箱Bには赤玉1個、白玉3個が入っている。
(1) 箱Aから球を1個取り出し、それを箱Bに入れた後、箱Bから球を1個取り出すとき、それが赤玉である確率を求めよ。
(2) 箱Aから球を1個取り出し、それを箱Bに入れた後、箱Bから球を1個取り出し、それを箱Aに入れる。このとき、箱Aの赤玉の個数が最初と変わらない確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
箱Aから球を取り出す事象をAA、箱Bから球を取り出す事象をBBとします。箱Bから取り出した球が赤玉であるという事象をRRとします。求める確率はP(R)P(R)です。箱Aから赤玉を取り出す事象をRAR_A、箱Aから白玉を取り出す事象をWAW_Aとします。
P(R)=P(RRA)P(RA)+P(RWA)P(WA)P(R) = P(R|R_A)P(R_A) + P(R|W_A)P(W_A)
P(RA)=46=23P(R_A) = \frac{4}{6} = \frac{2}{3}
P(WA)=26=13P(W_A) = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
P(RRA)=25P(R|R_A) = \frac{2}{5}
P(RWA)=15P(R|W_A) = \frac{1}{5}
したがって、
P(R)=2523+1513=415+115=515=13P(R) = \frac{2}{5} \cdot \frac{2}{3} + \frac{1}{5} \cdot \frac{1}{3} = \frac{4}{15} + \frac{1}{15} = \frac{5}{15} = \frac{1}{3}
(2)
箱Aの赤玉の個数が変わらないのは、
i) 箱Aから赤玉を取り出し、箱Bから赤玉を取り出す。
ii) 箱Aから白玉を取り出し、箱Bから白玉を取り出す。
という2つのケースです。
i) 箱Aから赤玉を取り出し、箱Bから赤玉を取り出す確率をP1P_1とする。
P1=4625=2325=415P_1 = \frac{4}{6} \cdot \frac{2}{5} = \frac{2}{3} \cdot \frac{2}{5} = \frac{4}{15}
ii) 箱Aから白玉を取り出し、箱Bから白玉を取り出す確率をP2P_2とする。
P2=2645=1345=415P_2 = \frac{2}{6} \cdot \frac{4}{5} = \frac{1}{3} \cdot \frac{4}{5} = \frac{4}{15}
したがって、箱Aの赤玉の個数が最初と変わらない確率はP1+P2P_1 + P_2です。
P1+P2=415+415=815P_1 + P_2 = \frac{4}{15} + \frac{4}{15} = \frac{8}{15}

3. 最終的な答え

(1) 13\frac{1}{3}
(2) 815\frac{8}{15}

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