あるグループにおけるスポーツの好みについて、次のA~Dのことが分かっている。 A: 野球が好きな人は、ゴルフが好きである。 B: ゴルフが好きな人は、バスケットボールが好きである。 C: サッカーが好きな人は、野球が好きである。 D: テニスが好きでない人は、バスケットボールが好きではない。 (1) A~D, およびA~Dの対偶の論理式を書きなさい。 (2) ア~オの各推論のうち、正しいものには正しいことを示す三段論法の矢印図 (論理式)を書きなさい。また、正しくない推論には×印を書きなさい。 ア: 野球が好きな人は、テニスが好きである。 イ: テニスが好きな人は、ゴルフが好きである。 ウ: 野球が好きな人は、サッカーが好きである。 エ: ゴルフが好きでない人は、サッカーが好きではない。 オ: バスケットボールが好きでない人は、テニスが好きではない。

離散数学論理推論命題論理対偶
2025/7/17

1. 問題の内容

あるグループにおけるスポーツの好みについて、次のA~Dのことが分かっている。
A: 野球が好きな人は、ゴルフが好きである。
B: ゴルフが好きな人は、バスケットボールが好きである。
C: サッカーが好きな人は、野球が好きである。
D: テニスが好きでない人は、バスケットボールが好きではない。
(1) A~D, およびA~Dの対偶の論理式を書きなさい。
(2) ア~オの各推論のうち、正しいものには正しいことを示す三段論法の矢印図 (論理式)を書きなさい。また、正しくない推論には×印を書きなさい。
ア: 野球が好きな人は、テニスが好きである。
イ: テニスが好きな人は、ゴルフが好きである。
ウ: 野球が好きな人は、サッカーが好きである。
エ: ゴルフが好きでない人は、サッカーが好きではない。
オ: バスケットボールが好きでない人は、テニスが好きではない。

2. 解き方の手順

(1) A~D, およびA~Dの対偶の論理式
A: 野 \rightarrow
対偶: \overline{ゴ} \rightarrow \overline{野}
B: ゴ \rightarrow
対偶: \overline{バ} \rightarrow \overline{ゴ}
C: サ \rightarrow
対偶: \overline{野} \rightarrow \overline{サ}
D: \overline{テ} \rightarrow \overline{バ}
対偶: バ \rightarrow
(2) ア~オの各推論
ア: 野球が好きな人は、テニスが好きである。
論理式: 野 \rightarrow
A: 野 \rightarrow
B: ゴ \rightarrow
Dの対偶: バ \rightarrow
よって、野 \rightarrow\rightarrow\rightarrow テ。
したがって、これは正しい。
イ: テニスが好きな人は、ゴルフが好きである。
論理式: テ \rightarrow
これは正しいとは限らないため、×\times
ウ: 野球が好きな人は、サッカーが好きである。
論理式: 野 \rightarrow
C: サ \rightarrow
A: 野 \rightarrow
上記より、野 \rightarrow サは必ずしも言えないので、×\times
エ: ゴルフが好きでない人は、サッカーが好きではない。
論理式: \overline{ゴ} \rightarrow \overline{サ}
Aの対偶: \overline{ゴ} \rightarrow \overline{野}
Cの対偶: \overline{野} \rightarrow \overline{サ}
よって、\overline{ゴ} \rightarrow \overline{野} \rightarrow \overline{サ}なので、\overline{ゴ} \rightarrow \overline{サ}
したがって、これは正しい。
オ: バスケットボールが好きでない人は、テニスが好きではない。
論理式: \overline{バ} \rightarrow \overline{テ}
Bの対偶: \overline{バ} \rightarrow \overline{ゴ}
D: \overline{テ} \rightarrow \overline{バ} なので、その対偶は バ \rightarrow
したがって、\overline{バ} \rightarrow \overline{テ}は必ずしも言えないので、×\times

3. 最終的な答え

(1)
A: 野 \rightarrow ゴ, 対偶: \overline{ゴ} \rightarrow \overline{野}
B: ゴ \rightarrow バ, 対偶: \overline{バ} \rightarrow \overline{ゴ}
C: サ \rightarrow 野, 対偶: \overline{野} \rightarrow \overline{サ}
D: \overline{テ} \rightarrow \overline{バ}, 対偶: バ \rightarrow
(2)
ア: 正しい (野 \rightarrow\rightarrow\rightarrow テ)
イ: ×\times
ウ: ×\times
エ: 正しい (\overline{ゴ} \rightarrow \overline{野} \rightarrow \overline{サ})
オ: ×\times

「離散数学」の関連問題

全体集合$U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}$の部分集合$A = \{1, 3, 5, 7, 9\}$と$B = \{4, 5, 6, 7\}$が与えられたとき...

集合和集合要素
2025/7/22

全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}$ と、部分集合 $A = \{1, 3, 5, 7, 9\}$ および $B = \{4, 5, 6, 7\}$...

集合補集合共通部分集合演算
2025/7/22

複数の組み合わせや順列の問題が出題されています。具体的には、人の並び方、数字の並べ方、コインの出方、経路の選び方、サイコロの出方、旗の塗り分け方、家族の並び方について、それぞれのパターン数を求める問題...

組み合わせ順列場合の数順列組み合わせ
2025/7/22

与えられたグラフが平面的であるかどうかを判断し、平面的である場合は平面描画を行う。与えられたグラフは5つの頂点 a, b, c, d, e からなり、a は b, c, d, e と接続しており、b,...

グラフ理論平面グラフKuratorskiの定理グラフ描画
2025/7/22

4人の学生 $s_1, s_2, s_3, s_4$ に4種類の調査テーマ $T_1, T_2, T_3, T_4$ を割り当てる問題を考えます。各学生が興味を持つテーマが表で与えられています。 (1...

グラフ理論マッチングホール条件
2025/7/22

与えられたグラフの隣接行列と連結行列を求め、連結行列から何が分かるかを述べる問題です。グラフは5つの頂点(1, 2, 3, 4, 5)と辺から構成されています。頂点間の辺の向きも考慮する必要があります...

グラフ理論隣接行列連結行列有向グラフグラフの接続性
2025/7/22

与えられたグラフの隣接行列と連結行列を求め、連結行列からわかることを述べよ。グラフは5つの頂点(1, 2, 3, 4, 5)と、いくつかの有向辺で構成されています。

グラフ理論隣接行列連結行列グラフの連結性有向グラフ
2025/7/22

1から49までの自然数全体の集合を全体集合 $U$ とします。 $U$ の要素のうち、50との最大公約数が1より大きいもの全体の集合を $V$ とします。 $U$ の要素のうち、偶数であるもの全体の集...

集合集合演算ド・モルガンの法則
2025/7/22

頂点数が5の極大平面グラフを描く問題です。

グラフ理論平面グラフ極大平面グラフ頂点
2025/7/22

与えられた二部グラフにおいて、完全マッチングが存在するかどうかを調べ、存在する場合はその例を一つ示す問題です。二部グラフは、頂点集合が2つの互いに素な集合(ここでは{a, b, c, d}と{w, x...

グラフ理論二部グラフ完全マッチング
2025/7/22