(1) 学生とテーマに関するグラフを描きます。
グラフの頂点を学生 s1,s2,s3,s4 とテーマ T1,T2,T3,T4 とします。学生 si がテーマ Tj に興味を持つとき、頂点 si と Tj を結ぶ辺を引きます。 (2) マッチングの解が存在するかどうかを確認します。
ホール条件を用いて考えます。ホール条件とは、学生の部分集合 S に対して、 S に含まれる学生が興味を持つテーマの集合を N(S) とするとき、常に ∣S∣≤∣N(S)∣ が成り立つことです。もしホール条件が満たされなければ、完全マッチングは存在しません。 * S={s1} のとき、N(S)={T1,T2,T4} なので、 ∣S∣=1≤∣N(S)∣=3。 * S={s2} のとき、N(S)={T1,T3,T4} なので、 ∣S∣=1≤∣N(S)∣=3。 * S={s3} のとき、N(S)={T3} なので、 ∣S∣=1≤∣N(S)∣=1。 * S={s4} のとき、N(S)={T1,T3,T4} なので、 ∣S∣=1≤∣N(S)∣=3。 * S={s1,s2} のとき、N(S)={T1,T2,T3,T4} なので、 ∣S∣=2≤∣N(S)∣=4。 * S={s1,s3} のとき、N(S)={T1,T2,T3,T4} なので、 ∣S∣=2≤∣N(S)∣=4。 * S={s1,s4} のとき、N(S)={T1,T2,T3,T4} なので、 ∣S∣=2≤∣N(S)∣=4。 * S={s2,s3} のとき、N(S)={T1,T3,T4} なので、 ∣S∣=2≤∣N(S)∣=3。 * S={s2,s4} のとき、N(S)={T1,T3,T4} なので、 ∣S∣=2≤∣N(S)∣=3。 * S={s3,s4} のとき、N(S)={T1,T3,T4} なので、 ∣S∣=2≤∣N(S)∣=3。 * S={s1,s2,s3} のとき、N(S)={T1,T2,T3,T4} なので、 ∣S∣=3≤∣N(S)∣=4。 * S={s1,s2,s4} のとき、N(S)={T1,T2,T3,T4} なので、 ∣S∣=3≤∣N(S)∣=4。 * S={s1,s3,s4} のとき、N(S)={T1,T2,T3,T4} なので、 ∣S∣=3≤∣N(S)∣=4。 * S={s2,s3,s4} のとき、N(S)={T1,T3,T4} なので、 ∣S∣=3≤∣N(S)∣=3。 * S={s1,s2,s3,s4} のとき、N(S)={T1,T2,T3,T4} なので、 ∣S∣=4≤∣N(S)∣=4。 ホール条件が満たされているので、マッチングの解が存在します。
(3) マッチングの例を答えます。
以下にマッチングの例を挙げます。
* s1→T2 * s2→T1 * s3→T3 * s4→T4