(1) 4種類の文字a, b, c, dから重複を許して7個取る組み合わせの総数を求めます。 (2) $(a+b+c)^6$の展開式における異なる項の数を求めます。

離散数学組み合わせ重複組み合わせ二項定理
2025/7/18

1. 問題の内容

(1) 4種類の文字a, b, c, dから重複を許して7個取る組み合わせの総数を求めます。
(2) (a+b+c)6(a+b+c)^6の展開式における異なる項の数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) これは重複組み合わせの問題です。4種類のものから7個選ぶ重複組み合わせの総数は、
4H7_{4}H_{7} で表されます。重複組み合わせの公式を使うと、
nHr=n+r1Cr=(n+r1)!r!(n1)!_{n}H_{r} = {}_{n+r-1}C_{r} = \frac{(n+r-1)!}{r!(n-1)!} となります。
この公式にn=4, r=7を代入すると、
4H7=4+71C7=10C7_{4}H_{7} = {}_{4+7-1}C_{7} = {}_{10}C_{7} となります。
10C7=10!7!3!=10×9×83×2×1=10×3×4=120{}_{10}C_{7} = \frac{10!}{7!3!} = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 10 \times 3 \times 4 = 120
(2) (a+b+c)6(a+b+c)^6の展開式における一般項は、定数kを用いて、apbqcra^p b^q c^r(ただしp+q+r=6p+q+r=6, p,q,rp,q,rは0以上の整数)の形です。
異なる項の数は、p+q+r=6p+q+r=6を満たす0以上の整数の組(p,q,r)(p,q,r)の数に等しくなります。
これは、3種類のものから重複を許して6個選ぶ重複組み合わせの問題と考えることができます。
したがって、求める項の数は3H6_{3}H_{6}で表されます。
3H6=3+61C6=8C6_{3}H_{6} = {}_{3+6-1}C_{6} = {}_{8}C_{6}
8C6=8!6!2!=8×72×1=4×7=28{}_{8}C_{6} = \frac{8!}{6!2!} = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 4 \times 7 = 28

3. 最終的な答え

(1) 120
(2) 28

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