三角形ABCにおいて、$\angle A = 60^\circ$, $\angle C = 45^\circ$, $BC = 5\sqrt{6}$ であるとき、$AB$ と $AC$ の値を求めよ。

幾何学三角形正弦定理角度辺の長さ三角比
2025/7/22

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、A=60\angle A = 60^\circ, C=45\angle C = 45^\circ, BC=56BC = 5\sqrt{6} であるとき、ABABACAC の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、三角形の内角の和は180度であるから、B\angle B を求める。
B=180AC=1806045=75\angle B = 180^\circ - \angle A - \angle C = 180^\circ - 60^\circ - 45^\circ = 75^\circ
次に、正弦定理を用いて、ABABACAC を求める。正弦定理は、
asinA=bsinB=csinC\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C}
ここで、a=BCa = BC, b=ACb = AC, c=ABc = AB である。
BC=56BC = 5\sqrt{6} なので、56sin60=ACsin75=ABsin45\frac{5\sqrt{6}}{\sin 60^\circ} = \frac{AC}{\sin 75^\circ} = \frac{AB}{\sin 45^\circ} となる。
sin60=32\sin 60^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2}, sin45=22\sin 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2}, sin75=sin(45+30)=sin45cos30+cos45sin30=2232+2212=6+24\sin 75^\circ = \sin(45^\circ + 30^\circ) = \sin 45^\circ \cos 30^\circ + \cos 45^\circ \sin 30^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4} である。
まず、ABAB を求める。
5632=AB22\frac{5\sqrt{6}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{AB}{\frac{\sqrt{2}}{2}}
AB=562232=5123=5233=10AB = \frac{5\sqrt{6} \cdot \frac{\sqrt{2}}{2}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{5\sqrt{12}}{\sqrt{3}} = \frac{5 \cdot 2\sqrt{3}}{\sqrt{3}} = 10
よって、AB=10AB = 10 である。
次に、ACAC を求める。
5632=AC6+24\frac{5\sqrt{6}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{AC}{\frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}}
AC=566+2432=56(6+2)23=5(6+12)23=5(6+23)23=5(3+3)3=5(3+3)33=5(33+3)3=5(3+1)=53+5AC = \frac{5\sqrt{6} \cdot \frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{5\sqrt{6}(\sqrt{6}+\sqrt{2})}{2\sqrt{3}} = \frac{5(6+\sqrt{12})}{2\sqrt{3}} = \frac{5(6+2\sqrt{3})}{2\sqrt{3}} = \frac{5(3+\sqrt{3})}{\sqrt{3}} = \frac{5(3+\sqrt{3})\sqrt{3}}{3} = \frac{5(3\sqrt{3}+3)}{3} = 5(\sqrt{3}+1) = 5\sqrt{3}+5
よって、AC=5+53AC = 5 + 5\sqrt{3} である。

3. 最終的な答え

AB=10AB = 10
AC=5+53AC = 5 + 5\sqrt{3}

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