関数 $y = \frac{1}{2}x^2$ のグラフ上に2点A, Bがあり、それぞれのx座標は-2と4である。 (1) xの値が0から4まで増加するときの変化の割合を求める。 (2) 3点O, A, Bとは異なる点Pをグラフ上にとるとき、三角形OABと三角形PABの面積が等しくなるような点Pの個数を求める。 (3) x軸上に点Qを、AQ+BQの長さが最も短くなるようにとるとき、点Qのx座標を求める。
2025/7/22
1. 問題の内容
関数 のグラフ上に2点A, Bがあり、それぞれのx座標は-2と4である。
(1) xの値が0から4まで増加するときの変化の割合を求める。
(2) 3点O, A, Bとは異なる点Pをグラフ上にとるとき、三角形OABと三角形PABの面積が等しくなるような点Pの個数を求める。
(3) x軸上に点Qを、AQ+BQの長さが最も短くなるようにとるとき、点Qのx座標を求める。
2. 解き方の手順
(1) 変化の割合は で求められる。xが0から4まで増加するとき、
のとき
のとき
よって、変化の割合は
(2) 三角形OABと三角形PABの面積が等しいとき、底辺をABと考えると、高さが等しい必要がある。つまり、直線ABと直線ABに平行な直線との距離が等しい点Pを求めることになる。
直線ABと平行で、点Oを通る直線は直線ABと異なる。よって、三角形OABと三角形PABの面積が等しいということはあり得ない。
平行な直線は、もとの直線AB以外に1本だけ存在する。関数 のグラフと、その平行な直線との交点をPとすると、点Pはグラフ上に1点だけ存在する。
また、のグラフにおいて、点Aと点Bの間には、x軸と平行な直線との交点は存在しない。よって、点Pは点Aと点B以外の場所にも存在する。点A,B,Oとは異なる点Pが2個存在する。
(3) Aの座標は (-2, 2), Bの座標は (4, 8)。
点Bをx軸に関して対称な点B'とすると、B'の座標は (4, -8)。
AQ+BQが最小になるのは、AQ+B'Qが最小になる時であり、それはA, Q, B'が一直線上にあるときである。
直線AB'の方程式を求める。
傾きは
直線AB'の方程式は、 と表せる。
Qはx軸上の点なので、 を代入すると、
3. 最終的な答え
(1) 2
(2) 2個
(3)