座標平面上に2点A(-7, -9), B(1, -1)がある。点PはA, Bからの距離の比が3:1となる点であり、その軌跡をK1とする。K1が円であるとき、APとBPの間の関係式、K1の中心と半径、三角形ABPの面積が最大となる点Pの位置、および、三角形DEQの重心の軌跡に関する問題を解く。

幾何学軌跡面積最大化重心座標平面
2025/7/22

1. 問題の内容

座標平面上に2点A(-7, -9), B(1, -1)がある。点PはA, Bからの距離の比が3:1となる点であり、その軌跡をK1とする。K1が円であるとき、APとBPの間の関係式、K1の中心と半径、三角形ABPの面積が最大となる点Pの位置、および、三角形DEQの重心の軌跡に関する問題を解く。

2. 解き方の手順

(1) AP:BP = 3:1 より、AP = 3BP。したがって、アの解答は②である。
(2) 点Pの座標を(x, y)とすると、AP = (x+7)2+(y+9)2\sqrt{(x+7)^2 + (y+9)^2}、BP = (x1)2+(y+1)2\sqrt{(x-1)^2 + (y+1)^2}である。AP = 3BPより、(x+7)2+(y+9)2=3(x1)2+(y+1)2\sqrt{(x+7)^2 + (y+9)^2} = 3\sqrt{(x-1)^2 + (y+1)^2}。両辺を2乗すると、(x+7)2+(y+9)2=9((x1)2+(y+1)2)(x+7)^2 + (y+9)^2 = 9((x-1)^2 + (y+1)^2)。これを整理すると、x2+14x+49+y2+18y+81=9(x22x+1+y2+2y+1)x^2 + 14x + 49 + y^2 + 18y + 81 = 9(x^2 - 2x + 1 + y^2 + 2y + 1)。さらに整理すると、x2+14x+y2+18y+130=9x218x+9y2+18y+18x^2 + 14x + y^2 + 18y + 130 = 9x^2 - 18x + 9y^2 + 18y + 18。移項して整理すると、8x232x+8y2112=08x^2 - 32x + 8y^2 - 112 = 0。8で割ると、x24x+y214=0x^2 - 4x + y^2 - 14 = 0。平方完成すると、(x2)2+y2=18(x-2)^2 + y^2 = 18。したがって、K1の中心は(2, 0)、半径は18=32\sqrt{18} = 3\sqrt{2}である。よって、イ=2, ウ=0, エ=3, オ=2。
(3) 三角形ABPの面積が最大となるのは、ABを底辺と見たとき、点Pから直線ABまでの距離が最大となるときである。これは、点Pが直線ABに垂直な直線が円K1に接する点となるときである。また、点Pは円K1の中心C(2, 0)を通り直線ABに垂直な直線とK1の交点とみなせる。
直線ABの傾きは1(9)1(7)=88=1\frac{-1 - (-9)}{1 - (-7)} = \frac{8}{8} = 1である。直線ABに垂直な直線の傾きは-1である。点C(2, 0)を通り、傾き-1の直線の方程式はy=(x2)y = -(x - 2)、すなわちy=x+2y = -x + 2
円K1の方程式は(x2)2+y2=18(x-2)^2 + y^2 = 18y=x+2y = -x + 2を代入すると、(x2)2+(x+2)2=18(x-2)^2 + (-x + 2)^2 = 18(x2)2+(x2)2=18(x-2)^2 + (x-2)^2 = 182(x2)2=182(x-2)^2 = 18(x2)2=9(x-2)^2 = 9x2=±3x-2 = \pm 3x=5,1x = 5, -1
x=5x = 5のとき、y=5+2=3y = -5 + 2 = -3x=1x = -1のとき、y=(1)+2=3y = -(-1) + 2 = 3。したがって、点D(5, -3), E(-1, 3)である。
(4) よって面積が最大となるのは、点Pが点D(5, -3)または点E(-1, 3)と一致するときである。したがって、カ=0(垂直), ク=0(垂直), キ=2(C), ケコ=5, サ=-3, シ=-1, スセ=3。
(5) 点D(5, -3), E(-1, 3)であるから、DEQの重心を(X, Y)とすると、X=5+(1)+x3X = \frac{5 + (-1) + x}{3}, Y=3+3+y3Y = \frac{-3 + 3 + y}{3}
x=3X4x = 3X - 4, y=3Yy = 3Y。これらを円K1の方程式(x2)2+y2=18(x-2)^2 + y^2 = 18に代入すると、(3X42)2+(3Y)2=18(3X - 4 - 2)^2 + (3Y)^2 = 18(3X6)2+9Y2=18(3X - 6)^2 + 9Y^2 = 189(X2)2+9Y2=189(X - 2)^2 + 9Y^2 = 18(X2)2+Y2=2(X - 2)^2 + Y^2 = 2
X24X+4+Y2=2X^2 - 4X + 4 + Y^2 = 2X2+Y24X+2=0X^2 + Y^2 - 4X + 2 = 0
したがって、円K2はx2+y24x+2=0x^2 + y^2 - 4x + 2 = 0。よって、ソ=4, タチツ=-2。

3. 最終的な答え

ア: ②
イ: 2
ウ: 0
エ: 3
オ: 2
カ: 0
ク: 0
キ: 2
ケコ: 5
サ: -3
シ: -1
スセ: 3
ソ: 4
タチツ: -2

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