線分OAを対角線とする正方形ABOCがあり、頂点B, Cは原点Oを頂点とする放物線 $y = -\frac{1}{3}x^2$ 上にある。辺ACを含む直線と放物線との交点のうち、C以外の点をDとする。 (1) 点Bの座標を求める。 (2) 点Aの座標を求める。 (3) 原点Oを通る直線 $l$ は、台形OCDBの面積を2等分するという、$l$ とCDの交点の座標を求める。

幾何学座標平面正方形放物線台形面積直線の交点
2025/7/22

1. 問題の内容

線分OAを対角線とする正方形ABOCがあり、頂点B, Cは原点Oを頂点とする放物線 y=13x2y = -\frac{1}{3}x^2 上にある。辺ACを含む直線と放物線との交点のうち、C以外の点をDとする。
(1) 点Bの座標を求める。
(2) 点Aの座標を求める。
(3) 原点Oを通る直線 ll は、台形OCDBの面積を2等分するという、ll とCDの交点の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点Bの座標を求める。
点Cのx座標を tt とすると、C(t,13t2)C(t, -\frac{1}{3}t^2) と表せる。
正方形ABOCなので、OA = AC. またOAとACは垂直。
点Aの座標を (0,a)(0, a) とすると、ACの中点は(t2,13t2+a2)(\frac{t}{2}, \frac{-\frac{1}{3}t^2+a}{2})となる。この中点は線分OAの中点でもあるので、(t2,13t2+a2)=(0,a2)(\frac{t}{2}, \frac{-\frac{1}{3}t^2+a}{2}) = (0, \frac{a}{2})
よって、t2=0\frac{t}{2}=0より、t=0t=0となるが、これは不適。
Aのy座標を aa とする。Cは(t,13t2)(t, -\frac{1}{3}t^2)なので、ACの傾きは 13t2at=t3at\frac{-\frac{1}{3}t^2-a}{t} = \frac{-t}{3} - \frac{a}{t}
OAの傾きは a000\frac{a-0}{0-0}なので定義できない。
OAとACが垂直なので、ACの傾き ×\times OAの傾き = -

1. 正方形なので、OA = AC.

よって、a2=(t0)2+(13t2a)2\sqrt{a^2} = \sqrt{(t-0)^2 + (-\frac{1}{3}t^2 - a)^2}
a2=t2+(19t4+23at2+a2)a^2 = t^2 + (\frac{1}{9}t^4 + \frac{2}{3}at^2 + a^2)
0=t2+19t4+23at20 = t^2 + \frac{1}{9}t^4 + \frac{2}{3}at^2
0=t2(1+19t2+23a)0 = t^2(1 + \frac{1}{9}t^2 + \frac{2}{3}a)
t0t \neq 0 なので、1+19t2+23a=01 + \frac{1}{9}t^2 + \frac{2}{3}a = 0
19t2=123a\frac{1}{9}t^2 = -1 - \frac{2}{3}a
t2=96at^2 = -9 - 6a
t=96at = \sqrt{-9-6a}
よって、C(96a,13(96a))=(96a,3+2a)C(\sqrt{-9-6a}, -\frac{1}{3}(-9-6a)) = (\sqrt{-9-6a}, 3+2a)
点Aはy軸上にあるので、C(t,13t2)C(t, -\frac{1}{3}t^2)、Bはx軸に対して対称なので、Bのx座標は t-t
OAを対角線とする正方形なので、OAの中点とBCの中点が一致する。
A(0,23)A(0, -\frac{2}{3}) とすると、Bの座標は (t,13t2)(-t, -\frac{1}{3}t^2).
A(0,23)A(0, -\frac{2}{3})なので、OAの中点は (0,13)(0, -\frac{1}{3}).
Cは (t,13t2)(t, -\frac{1}{3}t^2) なので、BCの中点は (tt2,13t213t22)=(0,13t2)(\frac{t-t}{2}, \frac{-\frac{1}{3}t^2-\frac{1}{3}t^2}{2}) = (0, -\frac{1}{3}t^2).
よって、13=13t2-\frac{1}{3} = -\frac{1}{3}t^2t2=1t^2 = 1t=1t = 1 (t>0より)。
よって、Bの座標は (1,13)(-1, -\frac{1}{3}).
(2) 点Aの座標を求める。
(1)より、A(0, -2/3)
(3) 原点Oを通る直線 ll は、台形OCDBの面積を2等分するという、ll とCDの交点の座標を求める。
B(1,13),C(1,13),D(x,13x2)B(-1, -\frac{1}{3}), C(1, -\frac{1}{3}), D(x, -\frac{1}{3}x^2)
直線ACの式は y=ax+by = ax+b. A(0,23)A(0, -\frac{2}{3})なので、b=23b=-\frac{2}{3}.
C(1, -1/3)なので、13=a23-\frac{1}{3} = a - \frac{2}{3}. よって、a=13a = \frac{1}{3}.
直線ACは、y=13x23y = \frac{1}{3}x - \frac{2}{3}.
y=13x23y = \frac{1}{3}x - \frac{2}{3}y=13x2y = -\frac{1}{3}x^2 の交点を求める。
13x23=13x2\frac{1}{3}x - \frac{2}{3} = -\frac{1}{3}x^2
x2=x2x - 2 = -x^2
x2+x2=0x^2 + x - 2 = 0
(x+2)(x1)=0(x+2)(x-1) = 0. x=1,2x = 1, -2.
Dの座標は (2,43)(-2, -\frac{4}{3}).
直線CDの式を求める。C(1, -1/3), D(-2, -4/3).
傾きは 13+431+2=13\frac{-\frac{1}{3}+\frac{4}{3}}{1+2} = \frac{1}{3}.
y=13x+by = \frac{1}{3}x+b. 13=13+b-\frac{1}{3} = \frac{1}{3}+b. b=23b=-\frac{2}{3}.
直線CDは y=13x23y = \frac{1}{3}x-\frac{2}{3}.
台形OCDBの面積を求める。
OC=12+(13)2=1+19=103OC = \sqrt{1^2 + (-\frac{1}{3})^2} = \sqrt{1+\frac{1}{9}} = \frac{\sqrt{10}}{3}.
BD=(1+2)2+(13+43)2=1+1=2BD = \sqrt{(-1+2)^2 + (-\frac{1}{3}+\frac{4}{3})^2} = \sqrt{1+1} = \sqrt{2}.
高さは原点から直線CDまでの距離。
y=13x23y = \frac{1}{3}x - \frac{2}{3}.
x3y2=0x-3y-2=0.
原点から直線までの距離は 0021+9=210=105\frac{|0-0-2|}{\sqrt{1+9}} = \frac{2}{\sqrt{10}} = \frac{\sqrt{10}}{5}.
台形OCDBの面積は 12(103+2)105=12(1015+205)=12(23+255)=13+55\frac{1}{2}(\frac{\sqrt{10}}{3}+\sqrt{2})\frac{\sqrt{10}}{5} = \frac{1}{2}(\frac{10}{15} + \frac{\sqrt{20}}{5}) = \frac{1}{2}(\frac{2}{3} + \frac{2\sqrt{5}}{5}) = \frac{1}{3}+\frac{\sqrt{5}}{5}.
直線 lly=kxy=kx と表せる。直線CDは y=13x23y=\frac{1}{3}x-\frac{2}{3}.
交点は kx=13x23kx = \frac{1}{3}x-\frac{2}{3}. 3kx=x23kx = x-2. (3k1)x=2(3k-1)x = -2. x=23k1x = \frac{-2}{3k-1}.
y=k23k1=2k3k1y = k\frac{-2}{3k-1} = \frac{-2k}{3k-1}.
(23k1,2k3k1)(\frac{-2}{3k-1}, \frac{-2k}{3k-1}).

3. 最終的な答え

(1) Bの座標: (1,13)(-1, -\frac{1}{3})
(2) Aの座標: (0,23)(0, -\frac{2}{3})
(3) lとCDの交点の座標: 求めるの困難

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