半径1の円に内接する三角形ABCがあり、$2\vec{OA} + 3\vec{OB} + 4\vec{OC} = \vec{0}$を満たしている。この円上に点Pがあり、線分ABと線分CPは直交している。 (1) 内積$\vec{OA} \cdot \vec{OB}$と$|\vec{AB}|$を求める。 (2) 線分ABと線分CPの交点をHとするとき、AH:HBを求める。 (3) 四角形APBCの面積を求める。

幾何学ベクトル内積三角形面積
2025/7/22

1. 問題の内容

半径1の円に内接する三角形ABCがあり、2OA+3OB+4OC=02\vec{OA} + 3\vec{OB} + 4\vec{OC} = \vec{0}を満たしている。この円上に点Pがあり、線分ABと線分CPは直交している。
(1) 内積OAOB\vec{OA} \cdot \vec{OB}AB|\vec{AB}|を求める。
(2) 線分ABと線分CPの交点をHとするとき、AH:HBを求める。
(3) 四角形APBCの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1)
2OA+3OB+4OC=02\vec{OA} + 3\vec{OB} + 4\vec{OC} = \vec{0} より、
4OC=2OA3OB4\vec{OC} = -2\vec{OA} - 3\vec{OB}
OC2=1|\vec{OC}|^2 = 1 であるから、
4OC2=2OA3OB2|4\vec{OC}|^2 = |-2\vec{OA} - 3\vec{OB}|^2
16=4OA2+12OAOB+9OB216 = 4|\vec{OA}|^2 + 12\vec{OA} \cdot \vec{OB} + 9|\vec{OB}|^2
OA2=OB2=1|\vec{OA}|^2 = |\vec{OB}|^2 = 1 より、
16=4+12OAOB+916 = 4 + 12\vec{OA} \cdot \vec{OB} + 9
12OAOB=312\vec{OA} \cdot \vec{OB} = 3
OAOB=14\vec{OA} \cdot \vec{OB} = \frac{1}{4}
AB2=OBOA2=OB22OAOB+OA2=12(14)+1=32|\vec{AB}|^2 = |\vec{OB} - \vec{OA}|^2 = |\vec{OB}|^2 - 2\vec{OA} \cdot \vec{OB} + |\vec{OA}|^2 = 1 - 2(\frac{1}{4}) + 1 = \frac{3}{2}
AB=32=62|\vec{AB}| = \sqrt{\frac{3}{2}} = \frac{\sqrt{6}}{2}
(2)
線分ABと線分CPは直交するので、ABCP=0\vec{AB} \cdot \vec{CP} = 0
OP=sOA+tOB\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OB} (s+t=1s+t=1) とおくことができる。
OH=(1k)OA+kOB\vec{OH} = (1-k)\vec{OA} + k\vec{OB} とおく (0<k<10 < k < 1)
CH=OHOC=(1k)OA+kOBOC\vec{CH} = \vec{OH} - \vec{OC} = (1-k)\vec{OA} + k\vec{OB} - \vec{OC}
AB=OBOA\vec{AB} = \vec{OB} - \vec{OA}
ABCH=(OBOA)((1k)OA+kOBOC)=0\vec{AB} \cdot \vec{CH} = (\vec{OB} - \vec{OA}) \cdot ((1-k)\vec{OA} + k\vec{OB} - \vec{OC}) = 0
(k1)OAOA+kOBOBOBOC(1k)OAOAkOAOB+OAOC(1k)OAOBkOBOB+OBOC=0(k-1)\vec{OA} \cdot \vec{OA} + k\vec{OB} \cdot \vec{OB} - \vec{OB} \cdot \vec{OC} - (1-k)\vec{OA} \cdot \vec{OA} - k\vec{OA} \cdot \vec{OB} + \vec{OA} \cdot \vec{OC} - (1-k)\vec{OA} \cdot \vec{OB} - k\vec{OB} \cdot \vec{OB} + \vec{OB} \cdot \vec{OC} = 0
2OA+3OB=4OC2\vec{OA} + 3\vec{OB} = -4\vec{OC} より、
OA(2OA+3OB)=4OAOC\vec{OA} \cdot (2\vec{OA} + 3\vec{OB}) = -4\vec{OA} \cdot \vec{OC}
2+3/4=4OAOC2 + 3/4 = -4\vec{OA} \cdot \vec{OC}
OAOC=1116\vec{OA} \cdot \vec{OC} = -\frac{11}{16}
同様に、
OBOC=1712\vec{OB} \cdot \vec{OC} = -\frac{17}{12}
(1k)OA+kOB=2OA+3OB5=45OC(1-k)\vec{OA} + k\vec{OB} = \frac{2\vec{OA} + 3\vec{OB}}{5} = -\frac{4}{5}\vec{OC}
CH2=OHOC2|\vec{CH}|^2 = |\vec{OH}-\vec{OC}|^2
AH : HB = k : 1-k = 3 : 2
(3)

3. 最終的な答え

(1) OAOB=14\vec{OA} \cdot \vec{OB} = \frac{1}{4}, AB=62|\vec{AB}| = \frac{\sqrt{6}}{2}
(2) AH : HB = 3 : 2
(3) 四角形APBCの面積 は不明

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