(1) 点A(4, 5)に関して、点P(10, 3)と対称な点Qの座標を求める。 (2) A(1, 4), B(-2, -1), C(4, 0)とする。A, B, Cの点P(a, b)に関する対称点をそれぞれA', B', C'とする。このとき、三角形A'B'C'の重心G'は三角形ABCの重心Gの点Pに関する対称点であることを示す。

幾何学座標対称点重心図形
2025/7/22

1. 問題の内容

(1) 点A(4, 5)に関して、点P(10, 3)と対称な点Qの座標を求める。
(2) A(1, 4), B(-2, -1), C(4, 0)とする。A, B, Cの点P(a, b)に関する対称点をそれぞれA', B', C'とする。このとき、三角形A'B'C'の重心G'は三角形ABCの重心Gの点Pに関する対称点であることを示す。

2. 解き方の手順

(1)
点A(4, 5)に関して点P(10, 3)と対称な点Qの座標を(x, y)とする。
点Aは線分PQの中点であるから、
4=10+x24 = \frac{10 + x}{2}
5=3+y25 = \frac{3 + y}{2}
これを解くと、
8=10+xx=28 = 10 + x \Rightarrow x = -2
10=3+yy=710 = 3 + y \Rightarrow y = 7
したがって、点Qの座標は(-2, 7)である。
(2)
三角形ABCの重心Gの座標を(x, y)とする。
x=1+(2)+43=33=1x = \frac{1 + (-2) + 4}{3} = \frac{3}{3} = 1
y=4+(1)+03=33=1y = \frac{4 + (-1) + 0}{3} = \frac{3}{3} = 1
したがって、重心Gの座標は(1, 1)である。
点A'(x1, y1), B'(x2, y2), C'(x3, y3)はそれぞれ点A, B, Cの点P(a, b)に関する対称点なので、
a=1+x12a = \frac{1 + x_1}{2}, b=4+y12b = \frac{4 + y_1}{2}
a=2+x22a = \frac{-2 + x_2}{2}, b=1+y22b = \frac{-1 + y_2}{2}
a=4+x32a = \frac{4 + x_3}{2}, b=0+y32b = \frac{0 + y_3}{2}
したがって、
x1=2a1x_1 = 2a - 1, y1=2b4y_1 = 2b - 4
x2=2a+2x_2 = 2a + 2, y2=2b+1y_2 = 2b + 1
x3=2a4x_3 = 2a - 4, y3=2by_3 = 2b
三角形A'B'C'の重心G'の座標を(x', y')とすると、
x=x1+x2+x33=(2a1)+(2a+2)+(2a4)3=6a33=2a1x' = \frac{x_1 + x_2 + x_3}{3} = \frac{(2a - 1) + (2a + 2) + (2a - 4)}{3} = \frac{6a - 3}{3} = 2a - 1
y=y1+y2+y33=(2b4)+(2b+1)+(2b)3=6b33=2b1y' = \frac{y_1 + y_2 + y_3}{3} = \frac{(2b - 4) + (2b + 1) + (2b)}{3} = \frac{6b - 3}{3} = 2b - 1
G'の座標は(2a - 1, 2b - 1)である。
線分GG'の中点の座標は、(1+(2a1)2,1+(2b1)2)=(a,b)(\frac{1 + (2a - 1)}{2}, \frac{1 + (2b - 1)}{2}) = (a, b)
これは点Pの座標に一致するので、G'はGの点Pに関する対称点である。

3. 最終的な答え

(1) 点Qの座標:(-2, 7)
(2) 略(証明完了)

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