問題24は、与えられた命題「nが自然数のとき、n^2+1は偶数ならばnは奇数」が真であることを証明する問題です。また、√3が無理数であることを用いて、√3 - 1が無理数であることを証明する問題です。

数論命題証明対偶背理法無理数整数の性質
2025/7/23

1. 問題の内容

問題24は、与えられた命題「nが自然数のとき、n^2+1は偶数ならばnは奇数」が真であることを証明する問題です。また、√3が無理数であることを用いて、√3 - 1が無理数であることを証明する問題です。

2. 解き方の手順

(1) 与えられた命題「nが自然数のとき、n^2+1は偶数ならばnは奇数」の対偶「nは偶数ならばn^2+1は奇数」を証明します。
nが偶数なので、n=2mn = 2m (mは自然数)と表すことができます。
n2+1=(2m)2+1=4m2+1=2(2m2)+1n^2 + 1 = (2m)^2 + 1 = 4m^2 + 1 = 2(2m^2) + 1
2m22m^2は自然数なので、2(2m2)+12(2m^2) + 1は奇数です。したがって、対偶が真であることが証明されたので、もとの命題も真です。
(2) 背理法を用いて、√3 - 1が無理数であることを証明します。
√3 - 1 が無理数ではないと仮定します。このとき、√3 - 1 は有理数である。
a=31a = \sqrt{3} - 1 とすると 3=a+1\sqrt{3} = a + 1
ここで、aa, 11 はともに有理数であるから、a+1a + 1 も有理数である。よって、√3 も有理数となり、√3が有理数であることに矛盾する。
したがって、√3 - 1 が無理数ではないとした仮定が誤りで、√3 - 1 は無理数である。

3. 最終的な答え

(1) 対偶「nは偶数⇒ n^2+1は 奇数」
(2) √3が有理数であることに矛盾する。

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## 問題の回答

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