$m$, $n$ は自然数である。次の命題とその対偶の真偽を調べ、それらが一致することを確認する。 (1) $m$ は $4$ の倍数 $\Rightarrow$ $m$ は偶数 (2) $m+n$ は偶数 $\Rightarrow$ $m$ は偶数または $n$ は偶数

数論命題真偽対偶偶数奇数倍数
2025/7/23

1. 問題の内容

mm, nn は自然数である。次の命題とその対偶の真偽を調べ、それらが一致することを確認する。
(1) mm44 の倍数 \Rightarrow mm は偶数
(2) m+nm+n は偶数 \Rightarrow mm は偶数または nn は偶数

2. 解き方の手順

(1)
元の命題: mm44 の倍数 \Rightarrow mm は偶数
対偶: mm は奇数 \Rightarrow mm44 の倍数ではない
元の命題について: mm44 の倍数ならば、m=4km = 4k (kは自然数) と表せる。このとき、m=2(2k)m = 2(2k) となり、mm は偶数である。よって、元の命題は真である。
対偶について: mm が奇数ならば、m=2k+1m = 2k+1 (kは整数) と表せる。このとき、mm44 の倍数ではない。なぜなら、4k4kまたは4k+24k+2の形にならないからである。よって、対偶も真である。
(2)
元の命題: m+nm+n は偶数 \Rightarrow mm は偶数または nn は偶数
対偶: mm は奇数 かつ nn は奇数 \Rightarrow m+nm+n は奇数
元の命題について:
m+nm+n が偶数であるとき、m+n=2km+n = 2k (kは自然数) と表せる。mmnn が両方とも奇数である場合、m=2a+1m = 2a+1, n=2b+1n = 2b+1 (a, bは整数) と表せる。このとき、m+n=(2a+1)+(2b+1)=2a+2b+2=2(a+b+1)m+n = (2a+1) + (2b+1) = 2a+2b+2 = 2(a+b+1) となり、m+nm+n は偶数となる。mmnn が両方とも偶数である場合、m=2am = 2a, n=2bn = 2b と表せる。このとき、m+n=2a+2b=2(a+b)m+n = 2a+2b = 2(a+b) となり、m+nm+n は偶数となる。mm が偶数で nn が奇数の場合、m+nm+n は奇数となる。mm が奇数で nn が偶数の場合、m+nm+n は奇数となる。したがって、m+nm+nが偶数であれば、mmnnが両方偶数か両方奇数である必要がある。よって、元の命題は真である。
対偶について: mm が奇数 かつ nn が奇数ならば、m=2a+1m = 2a+1, n=2b+1n = 2b+1 (a, bは整数) と表せる。このとき、m+n=(2a+1)+(2b+1)=2a+2b+2=2(a+b+1)m+n = (2a+1)+(2b+1) = 2a+2b+2 = 2(a+b+1) となり、m+nm+n は偶数である。したがって、対偶は偽である。
元の命題が真であるか、対偶が真であるかのどちらかになります。
m+nm+nは偶数ならば、mmnnは両方とも偶数か両方とも奇数である必要があります。よって、mmは偶数またはnnは偶数という命題は真です。
mmnnが両方とも奇数ならば、m+nm+nは偶数になるので、m+nm+nは奇数であるという対偶は偽です。

3. 最終的な答え

(1)
元の命題:真
対偶:真
(2)
元の命題:真
対偶:偽

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