**(1) 与えられた方程式の整数解をすべて求める**
まず、5x+2y=7n の特殊解を求めます。x=7n−1,y=7n−1 とすると 5⋅7n−1+2⋅7n−1=7⋅7n−1=7n なので、(x,y)=(7n−1,7n−1) は解の一つです。 次に、一般解を求めます。5x+2y=7n より、 5x+2y=5⋅7n−1+2⋅7n−1 5(x−7n−1)=−2(y−7n−1) 5 と 2 は互いに素なので、x−7n−1=2k となる整数 k が存在します。このとき、y−7n−1=−5k となります。 したがって、一般解は
x=7n−1+2k y=7n−1−5k **(2) xとyが互いに素でないならば、xとyはともに7の倍数であることを示す**
x=7n−1+2k, y=7n−1−5k とします。 x と y が互いに素でないと仮定します。すると、ある素数 p が存在して、x も y も p で割り切れます。 x と y の差を考えると、x−y=(7n−1+2k)−(7n−1−5k)=7k となります。 x と y が p で割り切れるならば、x−y も p で割り切れるので、7k は p で割り切れます。 したがって、p=7 または k が p で割り切れるかのいずれかです。 (i) p=7 のとき、x=7n−1+2k が7の倍数であるためには、2kが7の倍数でなければなりません。2 と 7 は互いに素なので、k は 7 の倍数である必要があります。k=7l とおくと、x=7n−1+14l=7(7n−2+2l) であり、y=7n−1−35l=7(7n−2−5l) となります。よって、x も y も 7 の倍数です。 (ii) k が p で割り切れるとき、p は 7 と異なる素数であるとします。k=pm とおくと、x=7n−1+2pm は p で割り切れるので、7n−1 は p で割り切れる必要があります。これは、p が 7 と異なる素数であることに矛盾します。 したがって、x と y が互いに素でないならば、x と y はともに 7 の倍数であることが示されました。 **(3) 極限 limn→∞7npn を求める** x≥0,y≥0 を満たす整数の組 (x,y) を考えます。 x=7n−1+2k≥0⇔k≥−27n−1 y=7n−1−5k≥0⇔k≤57n−1 したがって、−27n−1≤k≤57n−1 となります。k は整数なので、取りうる k の個数は、 ⌊57n−1⌋−⌈−27n−1⌉+1=⌊57n−1⌋+⌊27n−1⌋+1 となります。 x と y が互いに素であるための条件は、上記のすべての解から、x と y がともに7の倍数となる解を除外することです。 x と y がともに7の倍数であるとき、x=7(7n−2+2l)≥0⇔l≥−27n−2 y=7(7n−2−5l)≥0⇔l≤57n−2 したがって、l の取りうる個数は、⌊57n−2⌋+⌊27n−2⌋+1 となります。 x≥0 かつ y≥0 となる整数の組の総数をNnとすると、 Nn=⌊57n−1⌋+⌊27n−1⌋+1 xとyが互いに素な整数の組の個数をpnとすると、 pn=⌊57n−1⌋+⌊27n−1⌋+1−(⌊57n−2⌋+⌊27n−2⌋+1) n が大きくなるにつれて、整数部分を無視できるので、 Nn≈57n−1+27n−1=10127n−1=3567n Nn−1≈57n−2+27n−2=10127n−2=24567n pn=Nn−Nn−1=3567n−24567n=24542−67n=245367n limn→∞7npn=limn→∞7n245367n=24536 ###