(1) 1000から9999までの4桁の自然数のうち、ちょうど2種類の数字から成り立っているものの個数を求めよ。 (2) $n$ 桁の自然数のうち、ちょうど2種類の数字から成り立っているものの個数を求めよ。

数論組み合わせ桁数場合の数自然数
2025/7/24

1. 問題の内容

(1) 1000から9999までの4桁の自然数のうち、ちょうど2種類の数字から成り立っているものの個数を求めよ。
(2) nn 桁の自然数のうち、ちょうど2種類の数字から成り立っているものの個数を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、4桁の数字に使われる2種類の数字を選ぶ。10個の数字(0から9)から2個を選ぶ組み合わせは10C2=10×92=45_{10}C_2 = \frac{10 \times 9}{2} = 45通り。
ただし、1000以上の4桁の数字なので、千の位には0を使うことができない。
選んだ2つの数字のうち、0が含まれない場合は、2つの数字の選び方は9C2=9×82=36_{9}C_2 = \frac{9 \times 8}{2} = 36通り。この場合、4桁の数字を作る方法は242=142^4 - 2 = 14通り。(242^4は各桁に2つの数字のどちらかを入れる方法で、そこから2つとも同じ数字の場合を引く)。したがって、この場合の数は 36×14=50436 \times 14 = 504
選んだ2つの数字のうち、0が含まれる場合、2つの数字の選び方は9通り(0と1, 0と2, ..., 0と9)。千の位は0ではないので、千の位の数字は0でない数字に確定する。残り3つの桁は0または0でない数字を入れることができるので、23=82^3 = 8通り。しかし、3つの桁全てが0でない数字の場合を除く必要がある。つまり81=78 - 1 = 7通り。
したがって、この場合の数は 9×7=639 \times 7 = 63
よって、合計の個数は504+63=567504 + 63 = 567
(2)
nn桁の自然数で、ちょうど2種類の数字から成り立っているものを求める。
2種類の数字を選ぶ方法は10C2=45_{10}C_2 = 45通り。
ただし、nn桁の自然数なので、一番上の桁には0を使うことができない。
選んだ2つの数字のうち、0が含まれない場合は、2つの数字の選び方は9C2=36_{9}C_2 = 36通り。この場合、nn桁の数字を作る方法は2n22^n - 2通り。(2n2^nは各桁に2つの数字のどちらかを入れる方法で、そこから2つとも同じ数字の場合を引く)。したがって、この場合の数は 36(2n2)36(2^n - 2)
選んだ2つの数字のうち、0が含まれる場合、2つの数字の選び方は9通り。一番上の桁は0ではないので、一番上の桁の数字は0でない数字に確定する。残りn1n-1個の桁は0または0でない数字を入れることができるので、2n12^{n-1}通り。しかし、n1n-1個の桁全てが0でない数字の場合を除く必要がある。つまり2n112^{n-1} - 1通り。
したがって、この場合の数は 9(2n11)9(2^{n-1} - 1)
よって、合計の個数は36(2n2)+9(2n11)=36×2n72+9×2n19=36×2n+92×2n81=(36+92)2n81=8122n81=81(2n11)36(2^n - 2) + 9(2^{n-1} - 1) = 36 \times 2^n - 72 + 9 \times 2^{n-1} - 9 = 36 \times 2^n + \frac{9}{2} \times 2^n - 81 = (36 + \frac{9}{2})2^n - 81 = \frac{81}{2} 2^n - 81 = 81(2^{n-1} - 1)

3. 最終的な答え

(1) 567
(2) 81(2n11)81(2^{n-1} - 1)

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