$n$を整数とする。$\frac{n^2 + 2}{2n + 1}$ が整数となるような $n$ をすべて求めよ。

数論整数の性質約数分数
2025/7/25

1. 問題の内容

nnを整数とする。n2+22n+1\frac{n^2 + 2}{2n + 1} が整数となるような nn をすべて求めよ。

2. 解き方の手順

与えられた式n2+22n+1\frac{n^2 + 2}{2n + 1}を整数にしたい。
まず、分子を分母で割ることを考えます。ただし、直接割る代わりに、4(n2+2)4(n^2 + 2)2n+12n+1で割ることを考えます。
4(n2+2)=(2n+1)(2n1)+94(n^2+2) = (2n+1)(2n-1) + 9
なので、
n2+22n+1=4(n2+2)4(2n+1)=(2n+1)(2n1)+94(2n+1)=2n14+94(2n+1)\frac{n^2 + 2}{2n+1} = \frac{4(n^2 + 2)}{4(2n+1)} = \frac{(2n+1)(2n-1) + 9}{4(2n+1)} = \frac{2n-1}{4} + \frac{9}{4(2n+1)}
与えられた式が整数であるためには、2n14+94(2n+1)\frac{2n-1}{4} + \frac{9}{4(2n+1)}が整数でなければなりません。
これは、2n14=2n+124=2n+1412\frac{2n-1}{4} = \frac{2n+1 - 2}{4} = \frac{2n+1}{4} - \frac{1}{2}より
n2+22n+1=2n14+94(2n+1)=2n+1412+94(2n+1)=14(2n+1+92n+1)12\frac{n^2 + 2}{2n+1} = \frac{2n-1}{4} + \frac{9}{4(2n+1)} = \frac{2n+1}{4} - \frac{1}{2} + \frac{9}{4(2n+1)} = \frac{1}{4}(2n+1 + \frac{9}{2n+1}) - \frac{1}{2}
2n+12n+1は整数であり、n2+22n+1\frac{n^2 + 2}{2n+1}が整数であるためには、2n+1+92n+12n+1 + \frac{9}{2n+1}は偶数でなければなりません。
また、92n+1\frac{9}{2n+1}が整数でなければなりません。
そのため、2n+12n+1は9の約数である必要があります。9の約数は±1,±3,±9\pm1, \pm3, \pm9です。
したがって、2n+12n+1が取りうる値は、
2n+1=1    n=02n+1 = 1 \implies n = 0
2n+1=1    n=12n+1 = -1 \implies n = -1
2n+1=3    n=12n+1 = 3 \implies n = 1
2n+1=3    n=22n+1 = -3 \implies n = -2
2n+1=9    n=42n+1 = 9 \implies n = 4
2n+1=9    n=52n+1 = -9 \implies n = -5
n=0n = 0のとき、n2+22n+1=21=2\frac{n^2+2}{2n+1} = \frac{2}{1} = 2
n=1n = -1のとき、n2+22n+1=1+22+1=31=3\frac{n^2+2}{2n+1} = \frac{1+2}{-2+1} = \frac{3}{-1} = -3
n=1n = 1のとき、n2+22n+1=1+22+1=33=1\frac{n^2+2}{2n+1} = \frac{1+2}{2+1} = \frac{3}{3} = 1
n=2n = -2のとき、n2+22n+1=4+24+1=63=2\frac{n^2+2}{2n+1} = \frac{4+2}{-4+1} = \frac{6}{-3} = -2
n=4n = 4のとき、n2+22n+1=16+28+1=189=2\frac{n^2+2}{2n+1} = \frac{16+2}{8+1} = \frac{18}{9} = 2
n=5n = -5のとき、n2+22n+1=25+210+1=279=3\frac{n^2+2}{2n+1} = \frac{25+2}{-10+1} = \frac{27}{-9} = -3
いずれの場合も整数となる。

3. 最終的な答え

n=5,2,1,0,1,4n = -5, -2, -1, 0, 1, 4

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