$m, n$ を整数とする。命題「$2^3 + 1$ が奇数ならば、$n$ は偶数である」を証明する。

数論命題整数対偶偶数奇数証明
2025/7/23

1. 問題の内容

m,nm, n を整数とする。命題「23+12^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である」を証明する。

2. 解き方の手順

対偶を証明する。元の命題の対偶は「nn が奇数ならば、23+12^3 + 1 は偶数である」となる。
nn が奇数であると仮定すると、n=2k+1n = 2k + 1 ( kk は整数) と表せる。
このとき、
23+1=23+1=2(2k+1)3+1=26k+3+1=(26)k23+1=64k8+12^3 + 1 = 2^3 + 1 = 2^{(2k+1)3} + 1 = 2^{6k+3} + 1 = (2^6)^k \cdot 2^3 + 1 = 64^k \cdot 8 + 1
64k64^k は偶数なので、64k864^k \cdot 8 も偶数である。
したがって、64k8+164^k \cdot 8 + 1 は奇数となる。
よって、23+12^3 + 1 は奇数となる。
したがって、「nn が奇数ならば、23+12^3 + 1 は奇数である」が証明された。
これは元の命題の対偶なので、元の命題「23+12^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である」も真である。

3. 最終的な答え

nn は偶数である。

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