問題は2つのパートに分かれています。 パート1は、与えられた4つの1次不定方程式のすべての整数解を求める問題です。 パート2は、4で割ると2余り、7で割ると4余るような3桁の正の整数のうち、最小のものを求める問題です。

数論不定方程式整数解合同式中国剰余定理
2025/7/23

1. 問題の内容

問題は2つのパートに分かれています。
パート1は、与えられた4つの1次不定方程式のすべての整数解を求める問題です。
パート2は、4で割ると2余り、7で割ると4余るような3桁の正の整数のうち、最小のものを求める問題です。

2. 解き方の手順

パート1:
(1) 3x2y=03x - 2y = 0
3x=2y3x = 2y
x=2n,y=3nx = 2n, y = 3n (nは整数)
(2) 4x11y=04x - 11y = 0
4x=11y4x = 11y
x=11n,y=4nx = 11n, y = 4n (nは整数)
(3) 13x+9y=013x + 9y = 0
13x=9y13x = -9y
x=9n,y=13nx = -9n, y = 13n (nは整数)
(4) 6x+8y=06x + 8y = 0
3x+4y=03x + 4y = 0
3x=4y3x = -4y
x=4n,y=3nx = -4n, y = 3n (nは整数)
パート2:
求める整数をNNとします。
N=4k+2N = 4k + 2 (kは整数)
N=7l+4N = 7l + 4 (lは整数)
4k+2=7l+44k + 2 = 7l + 4
4k=7l+24k = 7l + 2
4k2(mod7)4k \equiv 2 \pmod{7}
8k4(mod7)8k \equiv 4 \pmod{7}
k4(mod7)k \equiv 4 \pmod{7}
k=7m+4k = 7m + 4 (mは整数)
N=4(7m+4)+2=28m+16+2=28m+18N = 4(7m + 4) + 2 = 28m + 16 + 2 = 28m + 18
NNは3桁の正の整数なので、100N999100 \leq N \leq 999
10028m+18999100 \leq 28m + 18 \leq 999
8228m98182 \leq 28m \leq 981
82/28m981/2882/28 \leq m \leq 981/28
2.93m35.032.93 \leq m \leq 35.03
mmは整数なので、3m353 \leq m \leq 35
m=3m = 3のとき、N=28(3)+18=84+18=102N = 28(3) + 18 = 84 + 18 = 102
m=35m = 35のとき、N=28(35)+18=980+18=998N = 28(35) + 18 = 980 + 18 = 998
3桁の正の整数のうち最小のものは、102102です。

3. 最終的な答え

(1) 1
x=2nx = 2n, y=3ny = 3n (nは整数)
(2) 102

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