## 問題57
1. 問題の内容
自然数 について、命題「 は偶数ならば、 は偶数である」が真であることを証明します。
2. 解き方の手順
この命題を直接証明するのは難しいので、対偶を証明します。
元の命題の対偶は「 が奇数ならば、 は奇数である」となります。
が奇数であると仮定すると、 ( は整数) と表せます。
このとき、 は次のようになります。
ここで、 は整数なので、 は奇数であることがわかります。
したがって、 が奇数ならば、 は奇数であるという対偶が証明されました。
対偶が真であることから、元の命題「 は偶数ならば、 は偶数である」も真であることが証明されました。
3. 最終的な答え
「 は偶数ならば、 は偶数である」は真である。
## 問題58
1. 問題の内容
が無理数であることを用いて、 が無理数であることを背理法で証明します。
2. 解き方の手順
背理法を用いるので、 が有理数であると仮定します。
このとき、 ( は有理数) と表せます。
この式を変形して について解くと、
は有理数なので、 も有理数です。また、有理数を2で割った数も有理数なので、 は有理数となります。
したがって、 は有理数であるということになります。
しかし、これは が無理数であるという仮定に矛盾します。
よって、 が有理数であるという仮定が誤りであることが示されました。
したがって、 は無理数です。
3. 最終的な答え
は無理数である。