円に内接する四角形 $ABCD$ において、$AB = 5$, $BC = 1$, $CD = 4$, $\angle ABC = 60^\circ$ のとき、四角形 $ABCD$ の面積 $S$ を求め、 $S = \frac{ア\sqrt{イ}}{ウ}$ の形で表すとき、ア、イ、ウに入る数字を求める問題です。

幾何学四角形面積余弦定理三角比
2025/7/23

1. 問題の内容

円に内接する四角形 ABCDABCD において、AB=5AB = 5, BC=1BC = 1, CD=4CD = 4, ABC=60\angle ABC = 60^\circ のとき、四角形 ABCDABCD の面積 SS を求め、
S=S = \frac{ア\sqrt{イ}}{ウ} の形で表すとき、ア、イ、ウに入る数字を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、四角形 ABCDABCD は円に内接するので、ADC=180ABC=18060=120\angle ADC = 180^\circ - \angle ABC = 180^\circ - 60^\circ = 120^\circ となります。
次に、三角形 ABCABC に対して余弦定理を用いると、
AC2=AB2+BC22ABBCcosABC=52+12251cos60=25+11012=265=21AC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos{\angle ABC} = 5^2 + 1^2 - 2 \cdot 5 \cdot 1 \cdot \cos{60^\circ} = 25 + 1 - 10 \cdot \frac{1}{2} = 26 - 5 = 21
より、AC=21AC = \sqrt{21} となります。
次に、三角形 ADCADC に対して余弦定理を用いると、
AC2=AD2+CD22ADCDcosADC=AD2+422AD4cos120AC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \cdot AD \cdot CD \cdot \cos{\angle ADC} = AD^2 + 4^2 - 2 \cdot AD \cdot 4 \cdot \cos{120^\circ}
21=AD2+168AD(12)=AD2+16+4AD21 = AD^2 + 16 - 8 \cdot AD \cdot (-\frac{1}{2}) = AD^2 + 16 + 4 \cdot AD
AD2+4AD5=0AD^2 + 4 \cdot AD - 5 = 0
(AD+5)(AD1)=0(AD + 5)(AD - 1) = 0
AD>0AD > 0 より、AD=1AD = 1 となります。
三角形 ABCABC の面積は、
SABC=12ABBCsinABC=1251sin60=12532=534S_{ABC} = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot BC \cdot \sin{\angle ABC} = \frac{1}{2} \cdot 5 \cdot 1 \cdot \sin{60^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 5 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{5\sqrt{3}}{4}
三角形 ADCADC の面積は、
SADC=12ADCDsinADC=1214sin120=12432=3S_{ADC} = \frac{1}{2} \cdot AD \cdot CD \cdot \sin{\angle ADC} = \frac{1}{2} \cdot 1 \cdot 4 \cdot \sin{120^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 4 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \sqrt{3}
したがって、四角形 ABCDABCD の面積は、
S=SABC+SADC=534+3=53+434=934S = S_{ABC} + S_{ADC} = \frac{5\sqrt{3}}{4} + \sqrt{3} = \frac{5\sqrt{3} + 4\sqrt{3}}{4} = \frac{9\sqrt{3}}{4}

3. 最終的な答え

ア = 9
イ = 3
ウ = 4
よって S=934S = \frac{9\sqrt{3}}{4}

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