三角形ABCにおいて、辺ABを3:2に内分する点をD、辺ACの中点をEとする。線分BEと線分CDの交点をFとする。$\overrightarrow{AB} = \vec{b}, \overrightarrow{AC} = \vec{c}$とするとき、$\overrightarrow{AF}$を$\vec{b}$と$\vec{c}$を用いて表し、さらに辺BCと直線AFの交点をGとするとき、$\frac{BG}{GC}$の値を求める。

幾何学ベクトル三角形内分点一次独立線分の比
2025/7/24

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを3:2に内分する点をD、辺ACの中点をEとする。線分BEと線分CDの交点をFとする。AB=b,AC=c\overrightarrow{AB} = \vec{b}, \overrightarrow{AC} = \vec{c}とするとき、AF\overrightarrow{AF}b\vec{b}c\vec{c}を用いて表し、さらに辺BCと直線AFの交点をGとするとき、BGGC\frac{BG}{GC}の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、点Fが線分BEと線分CDの交点であることから、実数s,ts, tを用いて、
AF=(1s)AE+sAB=(1t)AD+tAC\overrightarrow{AF} = (1-s)\overrightarrow{AE} + s\overrightarrow{AB} = (1-t)\overrightarrow{AD} + t\overrightarrow{AC}
と表せる。ここで、
AE=12AC=12c\overrightarrow{AE} = \frac{1}{2}\overrightarrow{AC} = \frac{1}{2}\vec{c}
AD=35AB=35b\overrightarrow{AD} = \frac{3}{5}\overrightarrow{AB} = \frac{3}{5}\vec{b}
であるから、
AF=(1s)12c+sb=(1t)35b+tc\overrightarrow{AF} = (1-s)\frac{1}{2}\vec{c} + s\vec{b} = (1-t)\frac{3}{5}\vec{b} + t\vec{c}
b\vec{b}c\vec{c}は一次独立であるから、
s=35(1t)s = \frac{3}{5}(1-t)
12(1s)=t\frac{1}{2}(1-s) = t
これを解くと、
s=37,t=27s = \frac{3}{7}, t = \frac{2}{7}
したがって、
AF=37b+27c\overrightarrow{AF} = \frac{3}{7}\vec{b} + \frac{2}{7}\vec{c}
次に、点Gが辺BC上にあることから、実数kkを用いて、
AG=lAF\overrightarrow{AG} = l\overrightarrow{AF}
AG=(1k)AB+kAC=(1k)b+kc\overrightarrow{AG} = (1-k)\overrightarrow{AB} + k\overrightarrow{AC} = (1-k)\vec{b} + k\vec{c}
と表せる。
AF=37b+27c\overrightarrow{AF} = \frac{3}{7}\vec{b} + \frac{2}{7}\vec{c}なので、
AG=l(37b+27c)=3l7b+2l7c\overrightarrow{AG} = l(\frac{3}{7}\vec{b} + \frac{2}{7}\vec{c}) = \frac{3l}{7}\vec{b} + \frac{2l}{7}\vec{c}
b\vec{b}c\vec{c}は一次独立であるから、
3l7=1k\frac{3l}{7} = 1-k
2l7=k\frac{2l}{7} = k
これを解くと、
3l7+2l7=1k+k=1\frac{3l}{7} + \frac{2l}{7} = 1-k+k = 1
5l7=1\frac{5l}{7} = 1
l=75l = \frac{7}{5}
k=27l=27×75=25k = \frac{2}{7}l = \frac{2}{7}\times \frac{7}{5} = \frac{2}{5}
AG=(1k)b+kc=35b+25c\overrightarrow{AG} = (1-k)\vec{b} + k\vec{c} = \frac{3}{5}\vec{b} + \frac{2}{5}\vec{c}
BG=AGAB=35b+25cb=25b+25c=25(cb)=25BC\overrightarrow{BG} = \overrightarrow{AG} - \overrightarrow{AB} = \frac{3}{5}\vec{b} + \frac{2}{5}\vec{c} - \vec{b} = -\frac{2}{5}\vec{b} + \frac{2}{5}\vec{c} = \frac{2}{5}(\vec{c} - \vec{b}) = \frac{2}{5}\overrightarrow{BC}
GC=ACAG=c(35b+25c)=35b+35c=35(cb)=35BC\overrightarrow{GC} = \overrightarrow{AC} - \overrightarrow{AG} = \vec{c} - (\frac{3}{5}\vec{b} + \frac{2}{5}\vec{c}) = -\frac{3}{5}\vec{b} + \frac{3}{5}\vec{c} = \frac{3}{5}(\vec{c} - \vec{b}) = \frac{3}{5}\overrightarrow{BC}
したがって、
BGGC=2535=23\frac{BG}{GC} = \frac{\frac{2}{5}}{\frac{3}{5}} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

AF=37b+27c\overrightarrow{AF} = \frac{3}{7}\vec{b} + \frac{2}{7}\vec{c}
BGGC=23\frac{BG}{GC} = \frac{2}{3}

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