与えられた4つの関数について、それぞれのグラフを描く問題です。それぞれの関数は以下の通りです。 (1) $y = \sqrt{2x+1}$ (2) $y = x + \frac{1}{x}$ (ただし、$x \neq 0$) (3) $y = x - \frac{1}{x}$ (ただし、$x \neq 0$) (4) $y = \frac{x}{|x|}$ (ただし、$x \neq 0$)

解析学関数グラフルート関数双曲線漸近線微分定義域
2025/7/23

1. 問題の内容

与えられた4つの関数について、それぞれのグラフを描く問題です。それぞれの関数は以下の通りです。
(1) y=2x+1y = \sqrt{2x+1}
(2) y=x+1xy = x + \frac{1}{x} (ただし、x0x \neq 0)
(3) y=x1xy = x - \frac{1}{x} (ただし、x0x \neq 0)
(4) y=xxy = \frac{x}{|x|} (ただし、x0x \neq 0)

2. 解き方の手順

各関数のグラフを描くために、以下の方針で考えます。
(1) y=2x+1y = \sqrt{2x+1}
この関数はルート関数です。定義域は2x+102x+1 \geq 0、つまりx12x \geq -\frac{1}{2}です。グラフはy=2xy = \sqrt{2x}xx軸方向に12-\frac{1}{2}だけ平行移動した形になります。
x=12x = -\frac{1}{2}のとき、y=0y = 0です。
x=0x = 0のとき、y=1y = 1です。
(2) y=x+1xy = x + \frac{1}{x} (ただし、x0x \neq 0)
この関数は双曲線に似た形になります。x0x \neq 0なので、yy軸は漸近線です。
xxが正の大きい値のとき、yxy \approx xとなるので、y=xy = xも漸近線になります。
xxが負の大きい値のとき、yxy \approx xとなるので、y=xy = xも漸近線になります。
増減を調べるために微分します。
y=11x2y' = 1 - \frac{1}{x^2}
y=0y' = 0のとき、x2=1x^2 = 1なので、x=±1x = \pm 1です。
x=1x = 1のとき、y=2y = 2で極小値をとります。
x=1x = -1のとき、y=2y = -2で極大値をとります。
(3) y=x1xy = x - \frac{1}{x} (ただし、x0x \neq 0)
この関数も双曲線に似た形になります。x0x \neq 0なので、yy軸は漸近線です。
xxが正の大きい値のとき、yxy \approx xとなるので、y=xy = xも漸近線になります。
xxが負の大きい値のとき、yxy \approx xとなるので、y=xy = xも漸近線になります。
増減を調べるために微分します。
y=1+1x2y' = 1 + \frac{1}{x^2}
yy'は常に正なので、単調増加関数です。
(4) y=xxy = \frac{x}{|x|} (ただし、x0x \neq 0)
この関数はxxの符号によって値が変わります。
x>0x > 0のとき、y=xx=1y = \frac{x}{x} = 1
x<0x < 0のとき、y=xx=1y = \frac{x}{-x} = -1
したがって、x>0x > 0y=1y = 1x<0x < 0y=1y = -1という定数関数になります。x=0x = 0では定義されません。

3. 最終的な答え

それぞれのグラフの概形は以下のようになります。
(1) y=2x+1y = \sqrt{2x+1}: x12x \geq -\frac{1}{2}で定義されたルート関数。
(2) y=x+1xy = x + \frac{1}{x}: x=1x = 1で極小値2、x=1x = -1で極大値-2を持つ双曲線。漸近線はyy軸とy=xy = x
(3) y=x1xy = x - \frac{1}{x}: 単調増加な関数。漸近線はyy軸とy=xy = x
(4) y=xxy = \frac{x}{|x|}: x>0x > 0y=1y = 1x<0x < 0y=1y = -1となる関数。