(3) 2桁の正の整数 $n$ と、その整数の十の位の数と一の位の数を入れ替えた2桁の整数との和がある自然数の2乗になるという。このような $n$ のうちで最も小さいものを求めよ。

代数学整数桁の入れ替え因数分解2乗数方程式
2025/7/23

1. 問題の内容

(3) 2桁の正の整数 nn と、その整数の十の位の数と一の位の数を入れ替えた2桁の整数との和がある自然数の2乗になるという。このような nn のうちで最も小さいものを求めよ。

2. 解き方の手順

nn を十の位の数を xx, 一の位の数を yy として表すと、 n=10x+yn = 10x + y と表せる。
十の位と一の位を入れ替えた整数は 10y+x10y + x となる。
これらの和は 10x+y+10y+x=11x+11y=11(x+y)10x + y + 10y + x = 11x + 11y = 11(x+y) となる。
この和がある自然数の2乗になるので、11(x+y)=k211(x+y) = k^2kk は自然数)と表せる。
1111 は素数なので、x+yx+y1111 の倍数でなければならない。
xxyy はそれぞれ1から9までの整数なので、x+yx+y の最小値は2であり、最大値は18である。
したがって、x+y=11x+y = 11 である。
n=10x+yn = 10x + y が最小となるのは、xx が最小のときである。
x+y=11x+y = 11 より、y=11xy = 11-x である。yy は1から9までの整数なので、11x911-x \le 9 であり、x2x \ge 2 である。
x=2x=2 のとき、y=112=9y = 11-2 = 9 となる。
このとき、n=10x+y=10(2)+9=29n = 10x + y = 10(2) + 9 = 29 である。
このとき、29+92=121=11229 + 92 = 121 = 11^2 となり、条件を満たす。

3. 最終的な答え

29

「代数学」の関連問題

放物線 $y = x^2 - 6x$ を $x$ 軸方向に $a$ だけ平行移動した放物線を $C_2$ とする。$C_2$を表す関数の $3 \le x \le 7$ における最小値を $m$、最大...

二次関数放物線平行移動最大値最小値値域
2025/7/25

与えられた複素数の計算問題を解き、$a + bi$ の形式で答えを求める問題です。具体的には、以下の3つの問題を解きます。 (1) $(2 - 8i) - (3 - 8i)$ (2) $(3 + 4i...

複素数複素数の計算共役複素数
2025/7/25

与えられた4つの行列について、逆行列が存在する場合はそれを求め、存在しない場合は「なし」と答える問題です。

行列逆行列行列式
2025/7/25

(1) まず、$x + \frac{1}{x} = 1$ の解を求め、さらに$\sqrt{2}x + 3y = 4 + 9a$ となるような $a$ の値を求めます。 (2) 19以下の素数の集合を全...

二次方程式素数集合代数
2025/7/25

与えられた多項式 $x^2 + 4xy + 3y^2 + 2x + 4y + 1$ を因数分解せよ。

因数分解多項式
2025/7/25

$a+b+c=0$ のとき、$a^2 - 2bc = b^2 + c^2$ を証明する問題です。

等式式の証明代数式
2025/7/25

$a+b+c=0$ のとき、$a^2 - 2bc = b^2 + c^2$ を証明せよ。

式の証明代数等式
2025/7/25

* 問題11-1: 行列 $A = \begin{pmatrix} 1 & a \\ 2 & 3 \end{pmatrix}$ が逆行列を持つための $a$ の条件を求め、その場合の逆行列を求める...

行列逆行列連立方程式行列式
2025/7/25

次の等式を証明します。 $(a^2 + 2b^2)(c^2 + 2d^2) = (ac + 2bd)^2 + 2(ad - bc)^2$

等式の証明展開代数
2025/7/25

$a+b+c=0$ のとき、$a^2 - 2bc = b^2 + c^2$ を証明する問題です。

式の証明代数式の展開等式の証明
2025/7/25