実数 $x, y$ に対して、命題 $p$ が命題 $q$ であるための必要条件、十分条件、必要十分条件のどれに当てはまるかを答える問題です。 (1) $p: 0 < x < 2$ $q: x^2 < 4$ (2) $p: x + y > 2$ かつ $xy > 1$ $q: x > 1$ かつ $y > 1$

代数学命題必要条件十分条件不等式論理
2025/7/23

1. 問題の内容

実数 x,yx, y に対して、命題 pp が命題 qq であるための必要条件、十分条件、必要十分条件のどれに当てはまるかを答える問題です。
(1) p:0<x<2p: 0 < x < 2
q:x2<4q: x^2 < 4
(2) p:x+y>2p: x + y > 2 かつ xy>1xy > 1
q:x>1q: x > 1 かつ y>1y > 1

2. 解き方の手順

(1)
まず、q:x2<4q: x^2 < 4 を解きます。これは 2<x<2-2 < x < 2 となります。
p    qp \implies q が成り立つか確認します。0<x<20 < x < 2 ならば 2<x<2-2 < x < 2 は成り立つので、p    qp \implies q は真です。つまり、ppqq であるための十分条件です。
q    pq \implies p が成り立つか確認します。2<x<2-2 < x < 2 であっても、0<x<20 < x < 2 とは限りません。例えば、x=1x = -12<x<2-2 < x < 2 を満たしますが、0<x<20 < x < 2 は満たしません。したがって、q    pq \implies p は偽です。つまり、ppqq であるための必要条件ではありません。
以上より、ppqq であるための十分条件ですが、必要条件ではありません。
(2)
p:x+y>2p: x + y > 2 かつ xy>1xy > 1
q:x>1q: x > 1 かつ y>1y > 1
q    pq \implies p が成り立つか確認します。x>1x > 1 かつ y>1y > 1 ならば、x+y>1+1=2x + y > 1 + 1 = 2 かつ xy>11=1xy > 1 \cdot 1 = 1 となるので、x+y>2x + y > 2 かつ xy>1xy > 1 が成り立ちます。したがって、q    pq \implies p は真です。つまり、qqpp であるための十分条件です。
p    qp \implies q が成り立つか確認します。
x+y>2x+y > 2 かつ xy>1xy > 1 であっても x>1x > 1 かつ y>1y > 1 とは限りません。
例えば、x=0.5x = 0.5y=3.5y = 3.5 とすると、x+y=4>2x + y = 4 > 2 かつ xy=1.75>1xy = 1.75 > 1 ですが、x=0.5x = 0.5 なので x>1x > 1 を満たしません。
したがって、p    qp \implies q は偽です。つまり、qqpp であるための必要条件ではありません。
以上より、qqpp であるための十分条件ですが、必要条件ではありません。つまり、ppqq であるための必要条件ですが、十分条件ではありません。

3. 最終的な答え

(1) 十分条件
(2) 必要条件

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