与えられた二次関数 $y=x^2-4ax+6a^2-4ab$ を $x$軸方向に3、$y$軸方向に$b$だけ平行移動したグラフが $y=x^2-8x+10$ となるときの$a$、$b$の値を求め、そのときのグラフ$C$ が $x$ 軸から切り取る線分の長さを求め、グラフ$C$と$x$軸の交点に関する記述の正誤を判定する問題です。

代数学二次関数平行移動二次方程式解の公式グラフ
2025/7/24

1. 問題の内容

与えられた二次関数 y=x24ax+6a24aby=x^2-4ax+6a^2-4abxx軸方向に3、yy軸方向にbbだけ平行移動したグラフが y=x28x+10y=x^2-8x+10 となるときのaabbの値を求め、そのときのグラフCCxx 軸から切り取る線分の長さを求め、グラフCCxx軸の交点に関する記述の正誤を判定する問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた二次関数を平行移動します。平行移動後の関数は次のようになります。
yb=(x3)24a(x3)+6a24aby - b = (x - 3)^2 - 4a(x - 3) + 6a^2 - 4ab
y=x26x+94ax+12a+6a24ab+by = x^2 - 6x + 9 - 4ax + 12a + 6a^2 - 4ab + b
y=x2(6+4a)x+(9+12a+6a24ab+b)y = x^2 - (6 + 4a)x + (9 + 12a + 6a^2 - 4ab + b)
これが y=x28x+10y = x^2 - 8x + 10 と一致するので、係数を比較して連立方程式を立てます。
6+4a=86 + 4a = 8
9+12a+6a24ab+b=109 + 12a + 6a^2 - 4ab + b = 10
一つ目の式から、4a=24a = 2 より a=12a = \frac{1}{2} が得られます。
これを二つ目の式に代入すると、
9+12(12)+6(14)4(12)b+b=109 + 12(\frac{1}{2}) + 6(\frac{1}{4}) - 4(\frac{1}{2})b + b = 10
9+6+322b+b=109 + 6 + \frac{3}{2} - 2b + b = 10
15+32b=1015 + \frac{3}{2} - b = 10
332b=10\frac{33}{2} - b = 10
b=33210=132b = \frac{33}{2} - 10 = \frac{13}{2}
したがって、a=12a = \frac{1}{2}b=132b = \frac{13}{2} です。
次に、元の関数 C:y=x24ax+6a24abC: y = x^2 - 4ax + 6a^2 - 4abaabb の値を代入します。
y=x24(12)x+6(14)4(12)(132)y = x^2 - 4(\frac{1}{2})x + 6(\frac{1}{4}) - 4(\frac{1}{2})(\frac{13}{2})
y=x22x+3213y = x^2 - 2x + \frac{3}{2} - 13
y=x22x232y = x^2 - 2x - \frac{23}{2}
xx軸との交点を求めるために y=0y = 0 とおきます。
x22x232=0x^2 - 2x - \frac{23}{2} = 0
2x24x23=02x^2 - 4x - 23 = 0
解の公式より、x=(4)±(4)24(2)(23)2(2)=4±16+1844=4±2004=4±1024=1±522x = \frac{-(-4) \pm \sqrt{(-4)^2 - 4(2)(-23)}}{2(2)} = \frac{4 \pm \sqrt{16 + 184}}{4} = \frac{4 \pm \sqrt{200}}{4} = \frac{4 \pm 10\sqrt{2}}{4} = 1 \pm \frac{5\sqrt{2}}{2}
切り取る線分の長さは、2つの解の差の絶対値なので、
(1+522)(1522)=1022=52\left| (1 + \frac{5\sqrt{2}}{2}) - (1 - \frac{5\sqrt{2}}{2}) \right| = \left| \frac{10\sqrt{2}}{2} \right| = 5\sqrt{2}
xx軸との交点は 1+522>01 + \frac{5\sqrt{2}}{2} > 015221 - \frac{5\sqrt{2}}{2} であり、21.414\sqrt{2} \approx 1.414 なので 5225×1.41423.535\frac{5\sqrt{2}}{2} \approx \frac{5 \times 1.414}{2} \approx 3.535 となり、1522<01 - \frac{5\sqrt{2}}{2} < 0 です。
したがって、グラフCはx軸の正の部分と負の部分で交わります。

3. 最終的な答え

ケ = 1/2
コ = 2
サ = 13
シ = 2
スセ = 525\sqrt{2}
ソ = ②

「代数学」の関連問題

この問題は線形代数の問題で、以下の6つの問いに答える必要があります。 * 第1問:行列 $A = \begin{pmatrix} 4 & 7 \\ 3 & 8 \\ -2 & 5 \end{pma...

線形代数行列階数簡約行列連立一次方程式逆行列行列式ベクトルの外積体積面積
2025/7/25

与えられたベクトル $\vec{a}$ が、ベクトル $\vec{b_1}$ と $\vec{b_2}$ の線形結合で表せるかどうかを調べる。表せる場合は、その線形結合の形を求める。問題は4つある。 ...

線形代数ベクトル線形結合連立方程式
2025/7/25

与えられた7つの行列式の値を計算する問題です。

行列式線形代数行列
2025/7/25

$\sqrt{x^2 + \sqrt{x^2 - 4x + 4}}$ を次の3つの場合について簡単にせよ。 (1) $x < 0$ (2) $0 \le x < 2$ (3) $2 \le x$

根号絶対値式の簡略化場合分け
2025/7/25

$x > 0$ のとき、以下の関数 $f(x)$ の最小値を求めます。 (1) $f(x) = (2x + \frac{27}{x+1} + 2)(x + \frac{6}{x+1} + 1)$ (2...

最小値不等式相加相乗平均コーシー・シュワルツの不等式判別式
2025/7/25

## 1. 問題の内容

行列行列計算連立一次方程式行列式ランク対称行列交代行列
2025/7/25

## 1. 問題の内容

行列行列演算連立方程式階数正則行列対称行列交代行列
2025/7/25

与えられた行列$A, B, C, D$について、行列の演算や連立方程式に関するいくつかの問題を解く。具体的には、行列の積の計算、連立方程式の解の存在条件と解の導出、行列の対称行列と交代行列への分解など...

行列行列演算連立方程式行列の階数行列式対称行列交代行列行列の積
2025/7/25

一次方程式 $3x + 1 = 10$ を解いて、$x$ の値を求めます。

一次方程式方程式の解法
2025/7/25

与えられた不等式 $-2x + 3 > 9$ を解き、$x$ の範囲を求める問題です。

不等式一次不等式不等式の解法
2025/7/25