多項式 $P(x) = x^3 - (k-2)x^2 - (k-3)x + 2k + 6$ が与えられています。ただし、$k$ は実数の定数です。 (1) $P(x)$ を $x+2$ で割った商と余りを求めます。 (2) 方程式 $P(x) = 0$ が異なる実数解をちょうど2個持つような $k$ の値を求めます。 (3) $k$ は(2)で求めた値以外の実数値とします。方程式 $P(x)=0$ の3つの解の実部をそれぞれ $p, q, r$ とするとき、$p^2 + q^2 + r^2 = 7$ を満たす $k$ の値を求めます。
2025/7/24
1. 問題の内容
多項式 が与えられています。ただし、 は実数の定数です。
(1) を で割った商と余りを求めます。
(2) 方程式 が異なる実数解をちょうど2個持つような の値を求めます。
(3) は(2)で求めた値以外の実数値とします。方程式 の3つの解の実部をそれぞれ とするとき、 を満たす の値を求めます。
2. 解き方の手順
(1) を で割った商と余りを求めます。
なので、 は の因数です。
とおいて展開すると、 となります。
係数を比較すると、
したがって、 となります。
商は 、余りは です。
(2) が異なる実数解をちょうど2個持つような の値を求めます。
より、 または です。
が を解に持つとき、
このとき、
したがって、 となり、異なる実数解は の2個です。
が重解を持つとき、判別式
のとき、 (重解)
このとき、 と なので、異なる実数解は2個です。
のとき、 (重解)
このとき、 と なので、異なる実数解は2個です。
したがって、 です。
(3) は(2)で求めた値以外の実数値とします。方程式 の3つの解の実部をそれぞれ とするとき、 を満たす の値を求めます。
は解の1つなので、 とします。
の解を とすると、 です。
は ではないので、条件を満たします。
3. 最終的な答え
(1) 商:、余り:0
(2)
(3)