## 問題の回答

確率論・統計学確率組み合わせ事象期待値
2025/7/24
## 問題の回答
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3. じゃんけんの問題

**問題の内容**
A, B, C, Dの4人が1回だけじゃんけんをする。以下の確率を求めよ。
(6) Aだけが勝ち、残りの3人が負ける確率。
(7) 4人のうち2人が勝ち、2人が負ける確率。
(8) あいこになる確率。
**解き方の手順**
(6) Aだけが勝つ確率
Aが勝つためには、グー、チョキ、パーのいずれかを出す必要がある。
* Aがグーで勝つ場合、残りの3人はチョキを出す必要がある。確率は (1/3)×(1/3)3=1/81(1/3) \times (1/3)^3 = 1/81
* Aがチョキで勝つ場合、残りの3人はパーを出す必要がある。確率は (1/3)×(1/3)3=1/81(1/3) \times (1/3)^3 = 1/81
* Aがパーで勝つ場合、残りの3人はグーを出す必要がある。確率は (1/3)×(1/3)3=1/81(1/3) \times (1/3)^3 = 1/81
したがって、Aだけが勝つ確率は 1/81+1/81+1/81=3/81=1/271/81 + 1/81 + 1/81 = 3/81 = 1/27
(7) 2人が勝ち、2人が負ける確率
2人が勝つ手の組み合わせは、グー、チョキ、パーの3通り。
4人から2人を選ぶ組み合わせは 4C2=6_4C_2 = 6通り。
残りの2人は勝った手に対して負ける手を出す必要があり、それは1通りに決まる。
例えば、グーで2人が勝ち、チョキで2人が負ける場合。
4人全員が同じ手を出す場合を除くと、手の出し方は全部で 343=813=783^4 - 3 = 81 - 3 = 78通り。
しかし、これは総数ではないため、別の考え方が必要。
まず、誰が勝つかを考える。4人から2人を選ぶ方法は 4C2=4×32×1=6_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通り。
次に、何で勝つかを考える。勝つ手はグー、チョキ、パーの3通り。
2人が勝つためには、残りの2人はそれに対して負ける手を出す必要がある。これは1通り。
したがって、2人が勝ち2人が負ける確率は、
4C2×334=6×381=1881=29\frac{_4C_2 \times 3}{3^4} = \frac{6 \times 3}{81} = \frac{18}{81} = \frac{2}{9}
(8) あいこになる確率
あいこになるのは、全員が同じ手を出すか、3種類の手がすべて出る場合。
全員が同じ手を出す確率は 334=381=127\frac{3}{3^4} = \frac{3}{81} = \frac{1}{27}
3種類の手がすべて出る場合、これは少し複雑。まず、4人の中で、2人が同じ手を出し、残りの2人が異なる手を出す場合。
手の出し方は3種類あるので、どの手を2人が出すかを3通りから選ぶ。そして残りの2人は、残りの2種類のいずれかの手を出す必要があり、これは2通り。
なので4C232=36_4C_2 * 3 * 2 = 36
しかし、3種類がすべて出る場合は、上の条件に当てはまらない。
あいこにならない場合は、誰か一人が勝つ場合と、2人が勝つ場合のみ。
1人が勝つ場合は、4C13(1/3)3=4/27_4C_1 * 3 * (1/3)^3= 4/27
2人が勝つ場合は 2/92/9
よって、あいこになる確率は 1427627=11027=17271 - \frac{4}{27} - \frac{6}{27} = 1-\frac{10}{27} = \frac{17}{27}
**最終的な答え**
(6) 127\frac{1}{27}
(7) 29\frac{2}{9}
(8) 1727\frac{17}{27}
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4. 玉を取り出す問題

**問題の内容**
赤玉5個、白玉4個、黒玉3個の合計12個が入っている袋の中から、3個の玉を同時に取り出す。以下の確率を求めよ。
(9) 取り出した3個のうち、少なくとも1個は赤玉である確率。
(10) 取り出した3個のうち、2個は同じ色、残りの1個は違う色である確率。
**解き方の手順**
(9) 少なくとも1個は赤玉である確率
少なくとも1個は赤玉である確率は、1から3個とも赤玉でない確率を引くことで求められる。
3個とも赤玉でないのは、白玉4個と黒玉3個の合計7個から3個取り出す場合。
全体の場合の数は 12C3=12×11×103×2×1=220_{12}C_3 = \frac{12 \times 11 \times 10}{3 \times 2 \times 1} = 220
3個とも赤玉でない場合の数は 7C3=7×6×53×2×1=35_7C_3 = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
したがって、少なくとも1個は赤玉である確率は 135220=1744=37441 - \frac{35}{220} = 1 - \frac{7}{44} = \frac{37}{44}
(10) 2個は同じ色、残りの1個は違う色である確率
2個が同じ色の場合を考える。
* 赤2個の場合:残りの1個は白か黒。 5C2×(4C1+3C1)=10×(4+3)=70_5C_2 \times (_4C_1 + _3C_1) = 10 \times (4 + 3) = 70
* 白2個の場合:残りの1個は赤か黒。 4C2×(5C1+3C1)=6×(5+3)=48_4C_2 \times (_5C_1 + _3C_1) = 6 \times (5 + 3) = 48
* 黒2個の場合:残りの1個は赤か白。 3C2×(5C1+4C1)=3×(5+4)=27_3C_2 \times (_5C_1 + _4C_1) = 3 \times (5 + 4) = 27
したがって、2個が同じ色で残りの1個が違う色の場合は 70+48+27=14570 + 48 + 27 = 145通り。
全体の組み合わせは 12C3=220_{12}C_3 = 220通り。
確率は 145220=2944\frac{145}{220} = \frac{29}{44}
**最終的な答え**
(9) 3744\frac{37}{44}
(10) 2944\frac{29}{44}

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