確率変数 $X, Y$ が互いに独立で正規分布に従うとき、$aX + bY + c$ ($a, b, c$ は実数) もまた正規分布に従うことが分かっている。$E[X] = 0$, $Var(X) = 1$, $E[Y] = 10$, $Var(Y) = 4$ として、以下の問いに答える。 (1) 正規分布表を用いて $P(-2 \le X < 3)$ と $P(15 \le Y < 16)$ を求める。 (2) $Z = 6X + 4Y - 5$ の期待値と標準偏差を求める。 (3) 正規分布表を用いて $P(Z \ge 54.6)$ を求める。
2025/7/26
1. 問題の内容
確率変数 が互いに独立で正規分布に従うとき、 ( は実数) もまた正規分布に従うことが分かっている。, , , として、以下の問いに答える。
(1) 正規分布表を用いて と を求める。
(2) の期待値と標準偏差を求める。
(3) 正規分布表を用いて を求める。
2. 解き方の手順
(1) は正規分布 に従い、 は正規分布 に従う。
を求めるには、標準化された確率変数 を用いる。
ここで、 は標準正規分布の累積分布関数を表す。, であるので、
を求めるには、 を標準化する。
, であるので、
(2) の期待値と標準偏差を求める。
したがって、標準偏差は
(3) は正規分布 に従う。 を求める。
ここで、 は標準正規分布に従う。
3. 最終的な答え
(1) ,
(2) ,
(3)