この問題は、負の二項分布を用いて解く。負の二項分布は、成功回数が指定された回数になるまでに必要な試行回数をモデル化する。今回は、10回成功するまでに失敗する回数に注目する。
成功確率を p、失敗確率を q とすると、p=0.8、q=1−p=0.2 である。10回成功するまでに失敗する回数を X とすると、X は負の二項分布に従う。求める確率は P(X≥3) である。これは、1−P(X<3)=1−[P(X=0)+P(X=1)+P(X=2)] で計算できる。 負の二項分布の確率質量関数は次の通り。
P(X=k)=(kk+r−1)prqk ここで、r は成功回数、k は失敗回数である。 P(X=0)=(00+10−1)(0.8)10(0.2)0=(09)(0.8)10=1×(0.8)10≈0.107374 P(X=1)=(11+10−1)(0.8)10(0.2)1=(110)(0.8)10(0.2)=10×(0.8)10×0.2≈0.214748 P(X=2)=(22+10−1)(0.8)10(0.2)2=(211)(0.8)10(0.2)2=55×(0.8)10×0.04≈0.236223 P(X<3)=P(X=0)+P(X=1)+P(X=2)≈0.107374+0.214748+0.236223=0.558345 P(X≥3)=1−P(X<3)=1−0.558345≈0.441655