ある町の大通りを1km歩くと、平均5軒のスターバックスがある。この通りを100m歩いたとき、2軒以上のスターバックスがある確率を、ポアソン分布を仮定して求めよ。

確率論・統計学確率ポアソン分布期待値確率質量関数
2025/7/26

1. 問題の内容

ある町の大通りを1km歩くと、平均5軒のスターバックスがある。この通りを100m歩いたとき、2軒以上のスターバックスがある確率を、ポアソン分布を仮定して求めよ。

2. 解き方の手順

まず、100mあたりにスターバックスがある平均軒数 λ\lambda を計算する。1km = 1000m であり、1000mあたり平均5軒なので、100mあたりでは、
λ=51000×100=0.5\lambda = \frac{5}{1000} \times 100 = 0.5
次に、ポアソン分布における確率質量関数を定義する。kk 軒のスターバックスがある確率 P(X=k)P(X=k) は、
P(X=k)=eλλkk!P(X=k) = \frac{e^{-\lambda}\lambda^k}{k!}
ここで、ee はネイピア数である。問題では、2軒以上のスターバックスがある確率を求めたいので、これは「1 - (0軒の確率 + 1軒の確率)」として計算できる。つまり、
P(X2)=1[P(X=0)+P(X=1)]P(X \geq 2) = 1 - [P(X=0) + P(X=1)]
P(X=0)=e0.5(0.5)00!=e0.5P(X=0) = \frac{e^{-0.5}(0.5)^0}{0!} = e^{-0.5}
P(X=1)=e0.5(0.5)11!=0.5e0.5P(X=1) = \frac{e^{-0.5}(0.5)^1}{1!} = 0.5e^{-0.5}
したがって、
P(X2)=1(e0.5+0.5e0.5)=11.5e0.5P(X \geq 2) = 1 - (e^{-0.5} + 0.5e^{-0.5}) = 1 - 1.5e^{-0.5}
e0.50.6065e^{-0.5} \approx 0.6065 なので、
P(X2)=11.5×0.6065=10.90975=0.09025P(X \geq 2) = 1 - 1.5 \times 0.6065 = 1 - 0.90975 = 0.09025

3. 最終的な答え

0.090

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