複素数平面上の点 $P(z)$ が、点 $-i$ を中心とする半径1の円から原点を除いた円周上を動くとき、 $w = \frac{1}{z}$ で表される点 $Q(w)$ はどのような図形を描くか。

代数学複素数複素数平面図形変換絶対値
2025/7/24

1. 問題の内容

複素数平面上の点 P(z)P(z) が、点 i-i を中心とする半径1の円から原点を除いた円周上を動くとき、 w=1zw = \frac{1}{z} で表される点 Q(w)Q(w) はどのような図形を描くか。

2. 解き方の手順

P(z)P(z) は、中心が i-i 、半径が1の円周上にあるので、z+i=1|z + i| = 1 を満たします。 ただし、原点を除いているので、z0z \ne 0 です。
w=1zw = \frac{1}{z} なので、z=1wz = \frac{1}{w} となります。これを z+i=1|z + i| = 1 に代入すると、
1w+i=1|\frac{1}{w} + i| = 1
1+iww=1|\frac{1 + iw}{w}| = 1
1+iw=w|1 + iw| = |w|
i(wi)=w|i(w - i)| = |w|
iwi=w|i| |w - i| = |w|
wi=w|w - i| = |w|
これは、点 ww と点 ii との距離と、点 ww と原点との距離が等しいことを示しています。これは、ii と原点を結ぶ線分の垂直二等分線を表します。
ii(0,1)(0, 1) なので、ii と原点を結ぶ線分は yy 軸の一部です。その中点は (0,12)(0, \frac{1}{2}) であり、垂直二等分線は、y=12y = \frac{1}{2} の直線です。
ただし、z0z \ne 0 なので、w=1zw = \frac{1}{z} から ww は定義され、ww は存在します。
z=0z = 0 のとき、ww は存在しません。 z+i=1|z+i|=1 の円周上で z=0z = 0 となることはないので、ww は常に存在します。
z+i=1|z+i| = 1 上の点 zz は、z=0z = 0 を除く円周上の全ての点を動くので、w=1zw = \frac{1}{z}y=12y = \frac{1}{2} 上の全ての点を動きます。

3. 最終的な答え

Q(w)Q(w) は、直線 y=12y = \frac{1}{2} を描く。

「代数学」の関連問題

連立不等式 $x + y \le 3$, $x - y \le 1$, $x \ge 0$, $y \ge 0$ を満たす $x, y$ に対して、$3x - y$ の最大値と最小値を求める。

連立不等式最大値最小値線形計画法
2025/7/26

連立方程式を行列を用いて解く問題と、ある2つの点をそれぞれ別の2つの点に移す行列が存在するかどうかを調べる問題の2つがあります。

連立方程式行列逆行列線形代数
2025/7/26

ベクトル $\mathbf{a} = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \\ -2 \end{pmatrix}$, $\mathbf{b} = \begin{pmatrix} 3 \\ 2...

ベクトル線形代数一次独立一次従属連立方程式
2025/7/26

与えられた行列 $A_4, A_5, A_6, A_7$ を簡約化する。

線形代数行列簡約化行基本変形
2025/7/26

与えられた行列 A4, A5, A6, A7 の行列式を計算する問題です。

行列式線形代数行列
2025/7/26

問題1は4つの小問から構成されています。 1. 位置ベクトルに関する問題で、$\vec{p} = \frac{4}{7}\vec{a} + \frac{3}{7}\vec{b}$ のとき、$AP$ ...

ベクトル行列行列式一次結合逆行列連立一次方程式余因子行列
2025/7/26

与えられた3つの行列 $A_1$, $A_2$, $A_3$ を簡約化し、それぞれの行列の階数を求める問題です。 $A_1 = \begin{bmatrix} 2 & 1 \\ 1 & 0 \end{...

線形代数行列簡約化階数
2025/7/26

黒板に書かれた5つの行列式の値を求める問題です。それぞれ以下の行列式を計算します。 (1) $\begin{vmatrix} 2 & 16 & 3 \\ 4 & 8 & -16 \\ 8 & 8 & ...

行列式線形代数行列
2025/7/26

与えられた2次方程式 $3x^2 + 5x + 3 = 0$ を解く問題です。

二次方程式解の公式複素数
2025/7/26

与えられた2次方程式 $3x^2 + 2x + 3 = 0$ を解く問題です。

二次方程式解の公式複素数
2025/7/26